マイナス金利解除は来年4月、来夏から段階的な利上げへ=早川元日銀理事
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注目のコメント
日銀の展望レポートコアコアCPIインフレ率見通しに着目する早川元理事のご意見はごもっともと思います。10月の展望レポートでは、そこの見通しが、24年度、25年度ともギリギリ2%に届かない1.9%止まりでした。
来年4月の政策決定会合で、23年度実績に加え、24年度、25年度、26年度の見通しも、コアコアが2%超えとなったら、日銀が緩和を続ける大義名分が失われます。
気掛かりなのは、賃上げと中国経済です。今年の7月と10月の会合後の記者会見で植田総裁は長期金利の操作方針を変更した一因として、為替相場(円安)を示唆しました。本記事にあるような物価、賃金が動けばマイナス金利解除は当然のこととして、今後、円安が進んだ場合に、日銀が政策変更を余儀なくされるシナリオも有り得ます。もっとも、マイナス金利を解除しても、実質金利は大幅なマイナス圏のままですから、本当の意味での緩和からの脱却はまだかなり先のことです。