巨大油田に沸くガイアナ、小国が手にした富と不安
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埋蔵量が110億バレルということですので、原油販売による収益だけでも日本円で100兆円規模となります。また、今後ガイアナの経済発展が進むとともに自動車保有率も上昇して多くのガソリンスタンドも設置されることになり、その様なリテールも外国資本が抑えていくことになると思います。そして同国内全域に外国資本によるネットワークが完成します。外国資本に完全にグリップされないようにバランスを取ることが政府の役割ですが、汚職などによってその機能が失われない様にコンプライアンスを遵守出来るかが、今後本当にガイアナが自力で発展していけるかどうかの鍵になると思います。
ガイアナはベネズエラの隣国であり、油田が見つかるのは不思議ではありません。
そして、この新しく発見された海底油田については、ベネズエラも権益を主張しています。
ガイアナ政府としては、米国を後ろ盾にすることで、油田権益を確保する構えです。
旧英国植民地ガイアナは、英国による労働力移動の結果、インド系が最大の民族になっており、今の大統領もインド系ムスリムです。
与党は社会主義政党なのですが、ベネズエラと原油権益を争うとなれば、ベネズエラとは対立し、米国を頼るしかないでしょう。
埋蔵量110億バレル程度であれば、世界のトップ10にも入りませんが、人口800万人の国なので、ベネズエラのように特権層が独占したりしなければ、経済的に大いに活用できるでしょう。
なお、ベネズエラの原油の確認埋蔵量は3000億バレルです。
海底油田というのは、おそらくベネズエラとガイアナの領海にまたがって所在しているものでしょう。次のベースロード電源代替えが示されるまでは、引き続き化石由来燃料(中でも石油)が大きな富の源泉であることは疑いない事実
ガイアナが中東諸国の今を見て、果たしてその果実を何に投資するのか見続けてみたいと思います