「世界2位の汚染産業」の汚名返上 アパレル業界救う「水なし」デジタルプリント
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詳しくないので想像ですが、染色も多くは装置産業でしょうから、稼働率上昇による生産力向上が求められると思います。デジタル捺染は色やパターンの変更が従来手段よりもずっと容易でしょうから、付け替え時に発生するロスも減らせそうですね。色落ちなどはどうなのか気になります。
注目のコメント
オートクチュールデザイナーの中里唯馬さんもエプソンとのコラボでデジタル染めのシルクのドレスを作っていますね。インクが独特の近未来感を醸し出していて、自然なニュアンスのある深みを出すのはまだ難しいようですが、デザインによってはかえって世界観を表現しやすいように見えました。デジタル染めでもさほど大きな影響は出ないという分野、デジタル染めがかえってデザインとの相性がよいという分野でどんどん開発が進めばよいですね。
一方、有松絞など、伝統的な染めの技術を価値として展開しているところもあります。その場合、その技術を貴重なものとしてラグジュアリー製品に特化して使うというのもひとつのあり方ですね。水の使用量の低減に苦戦しているアパレル企業が多いので、画期的なソリューションだと思います。従来の染色よりも小ロット生産にも適しているということで、大量廃棄を防ぐために需給のバランスをみながら生産をするこれからの製造スタイルにも適していると思います。また、製造工程の多いアナログ捺染よりも、デジタル捺染のほうが労働環境がよくなることも期待できるかと思います(使用する薬剤の安全面には細心の注意が必要です)。
一方で雇用確保の面や設備変更に伴う従業員教育など、既存工場での採り入れは課題があるため、そこにうまく取り入るマーケティング施策が必要なように感じます。