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南極の氷が底から海水に削られ、崩壊が加速している

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  • 国内航空会社 気象予報士

    南極はおおむね2~3kmの厚さの氷河(氷床)に覆われているわけですが、この氷の重さもあり、南極の地盤が海面下になっている部分が南極の面積のおよそ半分くらいあります。また、氷河の先端は海に張り出し、棚氷(たなごおり;記事中では氷棚と和訳されていますが誤訳と思われます)として海の上に広がり、さらにその先端では棚氷が分離していわゆる氷山となり南極海に浮かんでいます。
    近年注目されているのはこうした棚氷での融解過程で、特に記事になっている南太平洋に面したスウェイツ氷河はほぼすべてが海面下から発達した氷床となっており、先端の棚氷が後退した場合、より海からの融解の影響を受けやすくなりますます後退が加速するのではないかと懸念されている氷河です。(割と分かりやすい記事は以下URLです。 https://gigazine.net/news/20200714-scientists-worried-thwaites-glacier/

    棚氷の下に水中ドローンを走らせて表面を撮影する試みは日本の研究チームでも行われており、昭和基地近くの棚氷もこの記事と同様に特徴的な凹凸が確認されています。これは南極の周りにある周極深層水というやや暖かい海水によって融解が進んでいる証拠とみられており、記事中のロス棚氷における観測結果と一致します。
    周極深層水とは、海洋の大循環の中継基地のようなところで、大西洋やインド洋、太平洋に到達した深層海水がやや暖まって南極の周りを取り巻く海流に乗っているものです。水温はおよそ1.5℃、塩分濃度が高いために表層ではなく数百mの深さにありますが、海水はおよそ-2℃が融点であることを考えれば十分に暖かい海水といえます。
    地球温暖化により南極を取り巻く偏西風が強化されているために周極深層水がより南下していると考えられており、このために南極の沿岸部では今後さらに棚氷の融解が進むと考えられています。今後数百年という地球の気候の変化としては極めて短い期間で、こうした棚氷や氷床の融解が進む可能性があり、改めて地球温暖化の影響を感じさせる最前線となっています。


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    東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

    私が委嘱されている委員の一つに,文部科学省南極地域観測統合推進本部輸送計画委員会委員というのがあり,その主な目的は南極地域観測事業に関する輸送体制に係る事項の調査審議となっています.
    南極基地への輸送もヘリコプターなどの航空機が利用され,また空港もあります.ロマンある南極観測の実態を知ることができる,毎回出席が楽しみな委員会でもあります.いつか実地視察に行きたい.
    そこで初めて知ったのですが,日本を秋に発って春に帰港する南極観測船しらせは,途中,オーストラリアに寄りますが,その後,昭和基地との間を往復しているだけではない.南極大陸の反対側にあるトッテン氷河沖で海洋観測を行っている.この地域最大級の氷河で,大規模な氷床融解を起こしそうであり,この周辺の氷が全て解けると海面が最大約4mも上昇すると試算されている.
    委員会に出てきた資料と報告によって,私は初めて氷河がどのように崩壊するのかを知りました.この記事の様に,氷河の崩壊は表面から始まるのではなく,暖かい海水が氷河の下に入り込むことによって底から氷が解けるということ.しらせの観測によって,その温かい海水がどこからどのように流れているのかなどの解明が待たれるところです.
    素朴な疑問ですが,温かい海水がなぜ,冷たい海水の下に存在するのでしょうか.


  • 小売業

    由々しき問題。
    7.8月は世界中が猛暑に見舞われ、その体感の辛さを共有したというのに、終わらない戦争また新たな争い事をしようとする神経を疑いたいですね。
    コロナの猛威あろうとも変われないのは、進撃の巨人 ファイナルと同じくか。

    絶望で終わる未来など、誰も見たくは無い、と
    これを共有できる世界にならなくてはならないと思います。


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