【新常識】激変する世界、最も重要な「5カ国」を教えよう
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この記事の元のタイトルは、「グローバル・サプライチェーンの再編で儲かっている国はどこか」(Meet the Nations Cashing in on the Rewiring of Global Supply Chains)
というものです。
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-11-02/supply-chain-latest-mexico-morocco-poland-vietnam-win-in-supply-shift
まさに内容をよく表しているタイトルで、煽りの要素はありません。
当たり前ですが、ベトナム、ポーランド、メキシコ、モロッコ、インドネシアといった5か国は、現代の世界で最重要な5か国ということではありません。
「グローバル・サプライチェーンの再編」による受益者が特にこの5か国、ということです。
そもそもグローバル・サプライチェーンの再編、というのが起きている理由はいくつかりますが、
・米国とその同盟国の中国に対する経済制裁
・中国国内の製造業コスト上昇
・ロシアのグローバル・サプライチェーンからの脱落
・資源価格(特に金属)の高騰
などです。
その結果として、製造業が集まってくるようになった国が、この5か国ということですが、基本的には、中国で行われていた製造業がどこに移転したのか、というのが大きいです。
この5か国で、日本に最も関係あるのは、間違いなくベトナムで、次がインドネシアとメキシコでしょう。
米国とEUの消費が旺盛である限りは、メキシコとポーランドの優位性は揺るぎません。
本来、トルコもポーランドと同等の製造業拠点になりえたのですが、今一つ呼び込みに成功していません。
モロッコとインドネシアは、金属資源を保有しているがゆえの優位でしょう。ただし、この2か国は、資源輸出で儲かるのは確かですが、製造業拠点としてどこまで適しているかは微妙なところです。メキシコは近かったので仕事でもプライベートでもよく訪れましたが、毎回都市の劇的な進歩に驚いたものです。今回の記事やせめて平均賃金や経済成長率だけでもいいので頭に入れてから新興国や地政学的重要性が高い国に行くといろいろなことに気付かされるのでお勧めです。