【斎藤幸平】人新世の危機は「資本主義」こそが元凶だ
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資本主義がもたらす競争に負の側面があることは否定しませんが、コモン、共産的な考えが世界を救うというのも楽観的に過ぎる話だと捉えています。実際、旧ソビエト連邦時代の共産国家群の環境破壊や汚染は人々の生活が成り立たないぐらいに酷くなっていたことは事実です。歴史が失敗を証明している共産主義を改めてユートピアのように持ち出すことは、共産主義に肌感のない若い世代にとっては魅力があるかもしれませんが、机上の空論に時間を使うことになってしまうなと悲しい気持ちになります。
テスラは割と現実的な計画として、二酸化炭素排出量ゼロを実現するイノベーションを積み重ねていっています。自由な競争を是とする資本主義の中で生み出される革新的な技術進歩が、我々が直面している問題を解決する可能性を私は信じています。日本で「人新世」という言葉が知られるようになったきっかけは、斎藤幸平さんの著書『人新世の「資本論」』のヒットでした。出版から3年。気候変動の危機が顕在化しつつある中、この本の重要性はますます増しているように感じます。IPCCの将来予測のシナリオがいずれも経済成長を前提としているという指摘については、取材しながら常々気にかかっていたところでもあり、大いに共感しました。
バルセロナに代表されるフィアレスシティの取り組みも興味深いです。
特集「人類の大加速」は今日で最終回です。5日間お付き合いくださり、ありがとうございました。
追記)最終回と書いてしまいましたが、明日、もう一つ海外の話題を特集第6回としてお届けできることになりました! お楽しみに。分かるし、そんな気もするのですが、だからと言って「ダメだ」「それは良くない行動だ」と正論を振りかざすことで大衆が生活スタイルを変えたり、企業が成長する事をやめたりしますか?って話。「人を動かす」事をガン無視している。
じゃあ共産的なやり方が良いのかと言えば、結局は欲望にまみれた独裁者とその周辺によってもたらされる結果に変わりはないと思います。
最後に、↓はたぶん殆どの人はそんな事を考えてないですよ。単なる経済的な格差に不満があるだけです。
》そうしたなかで、アメリカでは若い世代を中心に社会主義を支持する人々が増えています。
これは格差や不安定な暮らしに対する怒りだけでなく、気候変動の影響を直撃することに対する不安もあるでしょう。資本主義のもとでは、超富裕層が過剰な消費によって大量の二酸化炭素を排出し、そのツケを弱い立場の人に払わせようとしているのですから。