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武田、通期予想下方修正 痔ろう治療薬などで減損損失1158億円

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    専修大学 商学部教授

    痔ろう治療薬「アロフィセル」は、複雑痔瘻の治療を目的として開発された、脂肪組織由来幹細胞を構成細胞とする再生医療等製品です。従来の医薬品の概念とは異なる「未分化細胞」を生体に注入するという「先端医療」に用いる製品です。この今年度販売目標が、大きく下振れする見込みであることがわかります。

    転移性非小細胞肺がんの第二段階の治療に用いることを目的とした治療薬「EXKIVITY」は、上皮成長因子受容体の特定部位を選択的に標的とするように設計された経口チロシンキナーゼ阻害薬です。転移性非小細胞肺がんを対象とした臨床第3相試験で、あらかじめ設定された達成目標「主要評価項目」において期待された結果に達しなかった結果、米国FDAから付与された迅速承認および他の国々における条件付き承認の検証データの要件を満たせませんでした。これまでの販売国に対しても、自主的な販売中止を開始しています。

    主としてこれらの結果、2024年3月期の営業利益予想(国際会計基準)を2250億円(従来予想3490億円)と、1240億円(▲35.5%)下方修正しています。純利益は930億円(従来予想1420億円)と、490億円(▲34.5%)下方修正しています。

    同社は、今もドルベースで主要な売買契約を結んでいるはずです。直近のさらなる円安により円ベースでの売り上げは自動的に拡大するため、同社の為替変動を要因とする売上高予想は1400億円分拡大しています。従って今回の修正は、仮に、従来と同じドル・円レートで計算した場合の売上高であれば、マイナス2600億円以上の売上高(下方)修正という見方になると思います。

    同社は、今回の業績予想報告に際して、「為替レート変動の影響を排除したコア売上収益・営業利益の増減率は5月の決算発表時から変更はない」と発表していますが、実際には大きな影響を受けているはずです。

    同社は前回(6月)の株主総会で、2024年3月期の配当金を188円(年間)にすると発表ました。前期(2023年3月期)の180円(年間)に対し8円の増額です。さらなる配当金の増額は、今年度の増益見込みを含んだものでしたが、過去約20年にわたり同社の短期業績と配当金の関連性は低く、これには影響しない可能性の方が高いと思います。


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