アルファベット株、20年以来の大幅安-クラウド部門の業績振るわず
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アルファベット<GOOG>が下落。
前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回りました。
広告収入が予想を上回ったほか、ユーチューブ広告も好調でした。
ピチャイCEOは「検索、ユーチューブ、クラウド、ピクセル・デバイスなど様々な分野でAIを活用したイノベーションを実現している。われわれはAIをすべての人にとってより役立つものにすることに引き続き注力しおり、それにはエキサイティングな進展があり、さらに多くのことが起ころうとしている」と述べています。
ただ、株価は冴えない反応。
クラウド部門の売上高が84.1億ドルと予想の86億ドルを下回ったことで投資家は失望している模様。
将来の成長に不可欠な市場での同社の地位に対する懸念が高まっています。
グーグルの圧倒的な検索事業が成熟するにつれ、投資家はクラウド部門に成長の主導権を求めています。
同社のポラット社長はインタビューで「クラウドの売上は一部顧客のコスト削減の影響を受けている」と述べました。
アナリストからは「クラウドの成長は減速、経営陣は最適化は継続中と指摘した。進行中の新製品は多いが、多くはまだ初期段階のようだ」といったコメントや、「複数の一時的費用とクラウドの成長鈍化が利益を圧迫した。一方、広告は同社の回復力を反映している」といった声も出ています。生成AIが明暗を分けたと思います。生成AIを使うクラウド事業は、事業会社も新しいサービスなので、クラウド3強のマイクロソフト、グーグル、アマゾンを比べていました。生成AIの性能を分けたのは、ソフトウエアです。先行したのはマイクロソフトでオープンAIを買収しました。グーグルとアマゾンは自社開発しました。クラウド部門の決算の数字を無ると、マイクロソフトは増益、グーグルは減益でした。表面的には、マイクロソフトのクラウドを選択した事業会社が多かった可能性が高いです。また、生成AIのソフトウエアの性能の差となれば、個人部門にも差が広がる可能性があります。アルファベットの昨日の株価は約10%も下がりました。これ程にショックが大きかったということだと思います。アマゾンは26日に決算発表します。
さて、2023年だけどGoogleのクラウドサービスはどうなって行くのか?
https://gigazine.net/news/20191218-google-cloud-2023-deadline/