ロシア、最大19万人戦闘不能か 英国防省分析、動員で兵力増強
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イスラエルの影に完全に隠れていますが、ウクライナの戦場もとんでもないことになっています。ウクライナの高官によると、ロシア兵は先週だけでも5000〜6000人が死亡しているとのこと。しかもこれはアウディイウカという一つの正面だけで、です。
加えて今朝はクリミア半島のセバストポリでも巨大な爆発の映像が出回っていました。ウクライナは常態化していますが「低強度」にはなっていません。今も列度が高く、どんどん人が死ぬ戦いが続けられています。ロシア軍はアウディイウカで無謀な攻勢をかけ多くの戦死者と戦車などが破壊されていますが、これは戦略的には無意味でプーチンの政治的要望によるものとされています。兵士が何人死のうとも無謀な突撃を続けるというロシア軍の戦い方は今後も続くでしょうから、プーチンが死ぬか失脚しない限り今後も多くの働き盛りのロシア人は、プーチンによって殺され続けるでしょう。
侵略を始めたのはロシア側なのですが、そのせいで命を失うのは前線の兵士たちです。
現在、20代半ばのロシア人男子国民は1年齢あたり70-80万人しかいないわけですから、ある年齢の若者たちの4分の1が戦場に消えた(あるいは重篤な障害を負った)と考えると全くひどい話です。
他方、これでロシアが戦争を継続できなくなるかというと話は別でしょう。当初、ロシア軍は15-19万人程度でウクライナに侵攻したと見られていますが、これにワグネル数万人、昨年9月の予備役動員分32万人、今年年初以来に集めた志願兵40万人分を足すと、練度はともかく兵士に数は揃っています。
ただ、これらを戦力化するために必要な装備と訓練リソースの供給がおそらくボトルネックになっており、それゆえに数の優位を生かしきれていない、というのが現在のロシア軍であると思います。
それにしても、何十万動員だとか、十何万人が戦死とか、こういう戦争を21世紀に目にすることになろうとは思いませんでした。