この冬はスーパーエルニーニョ発生 日本で、世界で異常気象か
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ファッション業界は単価の高いコートが売れないと全体的に凹むことになります。コートは原価もかかるので在庫が余ると財務的にも重しになります。暖冬であったり、寒くなる立ち上がりが遅くなったりすると大きな影響を受けます。1月に寒くなっても「今年はありものでしのぐか」となるためです。また多くのブランドや小売がキャッシュフローを改善するために大きく値引きしてでも流通させようとして収益性が崩壊します。
今年は6月頭時点で気象庁がエルニーニョの可能性を指摘していました。すでにほとんどのブランドは秋冬の発注をした後のタイミングではありますが、対策を練る時間はあったはず。特にアダストリアさんやベイクルーズさんのような大手がどのように立ち向かうのか、勉強させていただきたいと思っています。2015〜2016のスーパーエルニーニョが記憶に新しいのですが、今期もそう予想されるのですね。
今年の夏は暑く、暑さはなかなかおさまりませんでした。エルニーニョのときは、必ずそうなるとは断定できないものの、冬が暖冬になる可能性が高いです。もし暖冬ならコートの出番は? スキー場はどうなる? と気になることがたくさんあります。
なお、スーパーエルニーニョと言われるのは、ペルー沖の海面水温が基準値よりめっちゃ高いという意味であり、「日本がめちゃめちゃ暖冬・冷夏になる」というのとイコールではありません。エルニーニョ現象の日本への影響として、秋から冬の気温が高めとなる傾向があり、景気への悪影響が懸念されます。
暖冬で業績が左右される業界としては、冬物衣料関連があります。
また、電力・ガス等のエネルギー関連のほか、製薬会社やドラッグストア等も過去の暖冬では業績が大きく左右されています。
さらに、自動車や除雪関連といった業界も暖冬の年には業績が不調になりがちとなります。
鍋等、冬に好まれる食料品を提供する業界やスーパー、食品容器等の売り上げも減少しやすいでしょう。
冬物販売を多く扱うホームセンターや暖房器具関連、冬のレジャー関連などへの悪影響も目立ちがちです。