ウーブン・シティよ、どこへいく? ――トヨタが描いた壮大な夢のしまい方
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なんでこういうことになったのか。答えはシンプル。トヨタがウーブンシティで成し遂げようとしていた「デジタル化されたまち」はトヨタがいなくても、またあの裾野という場所でなくても実現出来ることがはっきりしてきたからです。つまり、まちのDXという上位概念において、むしろスタンドプレーに走りがちなトヨタの存在は邪魔になってきた、ということ。自動運転は、まちの機能の一つであって、基盤ではないという認識が浸透してきた、ということだと言ってもいいでしょう。
Society5.0が、「ぶっ飛んだ未来像」だと思われていた2016年(ヘフナー氏が誘われた年)から、社会経済のデジタル化が想像以上に加速し、トヨタと一緒にやるのはやぶさかではないが、トヨタに頼る必要はない、と考える人が世の中の多数派になった、といってもいい。これはマクロでみたらよいことです。トヨタには悪いが、それが現実だというのが、私の理解です。えー出張楽しみにしてたのに 広いM-Cityみたいになっちゃったんですかねぇ
https://mcity.umich.edu/
まあ、マスコミの方々の想像よりは地味にでもちゃんとやってるような気がしますけどねぇ メリケン西海岸のカイシャのステルスモードは期待モリモリなのに、自国(特に大会社)の場合は失望モリモリになりがちですからねぇ、なぜか自動車産業は「CASE」という大きな変革期にあると言い始めたのはメルセデス・ベンツですが、各社もその言葉をよく使っています。
今はE(Electric Vehicle…電動化)ばかりに注目が集まっていますが、本当に重要なのはC(Connected…つながる車)です。A(Autonomous Driving…自動運転)は相当先になりそうですし、S(Shared…カーシェア )は失速しています。
ウーブンシティをまるで自動運転の実験都市のように言う人がいますが、そんな閉じられた空間で自動運転の実験をやってもあまり意味がないと私は思います。重要なのはカフナー氏が主導していた車載OSの方でしょう。
トヨタが2025年に完成を目指していた車載OSのARENEの開発が遅れていると言われていることが今回の重要な点です。
トヨタが派手に街づくりを打ち上げたこともありますが、マスコミも騒ぎすぎ。無敵に見えるトヨタでもでもうまくいかないことはあります。「壮大な夢のしまい方」という言い方も意味不明。
VWも車載OSの開発で苦労していますが、トヨタも必死で挽回を考えているはず。まずは見守りたいと思います。