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厚労省 供給不足のせき止め薬など増産要請

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  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    咳止めや痰切りといった薬を出すことはほとんどないですし、さしたる意味もないだろうとは思いますが、、、欲しがる患者さんは多いですし、出してる先生もよく見ますね。

    エビデンスベースには先のお2人の内科医ピッカーが書かれているとおり。

    ただ現状として、とりあえずクリニックや病院に行って、効くか効かないかもわからないけど先生に処方してもらうと安心、という流れはあるわけで、これを適切にするにはどうすべきか、受診控え?処方控え?薬の増産?

    アクセスが良いといのが日本の医療システムの良いところの1つですが、色々と見直すべきなのも事実ではあります。


注目のコメント

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    もう一つ大切なこと、あるいはこちらの方がより重要かもしれませんが、それは需要を見直すということでしょう。供給不足が起こるほど、本当に必要だったのでしょうか。咳止めが漫然と処方されていないでしょうか。

    そもそもウイルス感染症による急性の咳に対して、多くの咳止め薬は十分な根拠を持ち合わせていません。ポジティブな結果を残す小規模な研究を見ても、その効果は咳を1割から3割程度減らすところにとどまります。あるいは効果が確認できなかったとする研究もあります。

    副作用リスクとの天秤は、本当にメリットに傾いているでしょうか。医師も患者もなんとなく漫然と咳止めになってはいないでしょうか。あるいは、咳が出るといけないからと過剰に処方されていないでしょうか。それにより、本当に必要な人に届けられていないのかもしれません。そしてそもそも、その咳止め、本当に咳をよくしているのでしょうか。

    需要を見直すために、多くの人がこのような自問自答をしてみる必要もあるかもしれません。そう問いかけたくなるようなニュースでもあります。


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    順天堂大学医学部総合診療科 准教授

    薬剤の供給問題については、以前からコメントしていますが、この記事にあるような咳止めや痰切りについては、そもそも医学的に重要な薬剤ではなく、むしろ処方を見直す良いタイミングだったかもしれません。

    医療費の問題もありますし、厚生労働省としても世論に流されるのではなく、薬の効果を吟味して必要性を評価するべきだったのではないでしょうか。

    外来をやっていて思うのは、多くの患者が咳止めや痰切りを望まれる事です。山田先生がコメントされているように、その効果は限定的で、お守りの様な安心感が最も大きな効果と言えるかもしれません。

    世論に流されて増産を呼びかけるという流れになってしまいましたが、本当に必要なのは抗菌薬や抗がん剤の供給です。私の病院でも一部の抗菌薬の供給が滞っている現状があります。

    本質を捉えた政策を行わなければ、医療費は無駄に膨らむばかりです。


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    専修大学 商学部教授

    先日ある学会に、既存薬の公定薬価を指数化した資料を提出しました。医薬品個別の確認しているわけではありませんが、2018年までの隔年の引き下げと、2019年以降の毎年の引き下げで、全体では1999年比価格は50%を切っています。長く、頻繁に使われる医薬品(長期収載医薬品)ほど影響を受けていることになります。

    薬九層倍と揶揄されることがあるように、バイオ医薬品や抗体医薬品などの系統を除き、また日本の長期収載医薬品を除き、製造原価が低い商品であることはある程度事実です。このため、日本で研究開発力のある製薬企業は、安定経営のために長期収載品にはできるだけ構わず、新薬開発側に力を注ぎます。しかし、研究開発には莫大な研究開発費を必要するため、日本市場の販売比率が大きい医薬品企業は研究開発費や設備投資の捻出が難しくなっているといわれています。

    一般的にあまり知られていませんが、長期収載医薬品の公定価格には数十円~10円以下のものが非常に多くあります。この価格は菓子以下で、パッケージ代すら出ないことを心配せざるを得ないものが多く存在します。このような経営環境で、現在のジェネリック薬メーカーの事業運営は行われています。

    複数の企業が同一成分で販売している領域の医薬品(主としてジェネリック薬)で特定の企業が製造手順違反の不祥事により製造できなくなったとしても、その医薬品がコスト割れしているのであれば、他の企業は、製造に支障が出ている他企業の代わりに同一成分薬を増産することについて、難色を示す可能性があります。

    根源的な原因はこのような政府が指定する薬価制度にある一方、政府が増産を要請している構図のため、問題の解決は簡単ではありません。軽微な効果しかもたない医薬品やサプリメントに近い医薬品については、使えなくても現実的に非常に大きな問題にはならないと思います。しかしながら、この問題の怖いところは、これから多くの医薬品に拡大するであろうという恐れが現実化するところにあります。また、世界的に品薄の医薬品に関しては、日本から欠品する可能性があります。

    例えば、鎮咳、去痰に効能を有する医薬品エプラジノン塩酸塩(商品名「レスプレン錠」)は、通常30mg錠を1日3回という形で使用されますが、レスプレン錠30mg1錠の政府公定薬価は、7.9円です。


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