売り上げ億超え、黒字経営「ゲルの歴史変えた」東大発ベンチャーのすごい技術
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ゲルの研究開発が50年間止まっていたのは、ゲルの体積相転移を発見した田中豊一博士の急逝も影響しているでしょうね。ゲルがまともに研究されていなかった時代から田中先生は東大からMITに渡って研究を続けておりましたが、残念なことに2000年心不全でお亡くなりになられました。
ゲルはリチウムポリマー電池(LiPo)にも使われており、新興バッテリーメーカーが全固体電池と称するものはLiPoであることが殆ど。ゲル系固体電解質が今後バッテリー開発でブレイクスルーを起こすこともあるかもしれません。
また生体材料としては白内障が起こるのはゲル化であることを田中先生が指摘したように、生体適合材料に設計して腱などを再生することも可能になったら凄いです。東大発のゲルベンチャージェリクルの増井代表に話を聞きました。
高度に制御できる独自のゲルでこれまで「できそうでできなかった」ゲルの社会実装をゴリゴリ進めようとしているベンチャーですが、そのゲルの凄さもさることながら、創業5年で売り上げ億超え、黒字経営のディープテックという結構特殊なスタイルで運営されている点も面白いところ。
VC調達もなしでどうやって成立させているのか?そのあたりも記事中や記事内にリンクをはっているPodcast番組でお伺いしています。「理想的なモデルゲル」を作るのも鬼ほどむつかしい(かなりのものができるようになったのはやっとここ最近の話です)、不完全なものを作るとその構造が良くわかんない(いまだにこれには苦しめられてます…)。
まだまだ未知のフロンティアが残ってる(まあ、「ものはいいよう」ということで…)分野だろうと思います。
追記
身近なところで言うと、紙おむつに入ってる「吸水性ポリマー」なんてのはまさに「高分子ゲル」の代表選手みたいなもんです。他にもゼリーやかんてんとか。輪ゴム、なんてのも、見ようによっちゃあゲル、と言えるもの、だったりします。