“ガザ地区北部 全住民の退避必要”イスラエル軍から通知 国連
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イスラエルはこれまでパレスチナを静かに侵略してきました。イスラエル建国、国連分割決議案、第三次中東戦争、オスロ合意、そして現代と、その時のイスラエルの領土を見てみると、パレスチナをじわじわと侵略しているのが分かります。
パレスチナへの侵略方法は、パレスチナ人が住んでいる地域を武力で制圧し、パレスチナ人が住んでいた家にイスラエル人(或いはイスラエルへ入国したユダヤ系移民)を住まわせ、侵略した領土とパレスチナ領土の境に巨大な壁を建設します。
逃れたパレスチナ人は壁の内側で暮らすことになり、壁内外の移動が大きく制限されます。商売もままならないですし、離れ離れになった親族と会うことも非常に難しいという状況です。
パレスチナ人からしたら、元々住んでいたのは自分たちなので、イスラエル人出ていけとなりますが、現代においては、イスラエルへ入植した世代の2世、3世も多く、彼らからしてみれば生まれ育ったイスラエルの平和な生活を脅かすパレスチナ人はテロリスト集団となるわけです。
今回のハマースの攻撃はイスラエルからしたらパレスチナを武力制圧する口実ができたため、このチャンスを逃さないと思います。
いくら侵略しても、壁の中に追いやっても、パレスチナ人の人口は増加する一方なので、今回の武力行使でイスラエル側は徹底的に(民間人も含めて)攻撃するのではないかと思います。
アラブ諸国の足並みも揃わず、今回もイスラエルに徹底攻撃されるパレスチナに対し、国際社会はただ傍観するだけ、程よいタイミングでエジプトが停戦の仲介をするという流れになるかと思うと、なんとも言えない気持ちになります。
戦争、侵略なんかやめて、オスロ合意時の領土を正とし、イスラエルは侵略した土地を撤退、パレスチナはその領土で正式な国家樹立をするという未来にならないのですかね。
注目のコメント
多くの戦争では、都市などの民間人居住地域を攻撃する前に、一定時間以内に退避することを警告します。
これは、
・自軍が民間人を攻撃しないという規範を守っているという宣伝
そして、
・警告時間を過ぎてもその地域に残っているのはすなわち戦闘員であるから、攻撃を開始しても民間人を攻撃したことにはならない
という証拠を残すためです。
ガザ地区北半分というと、100万人がいて、24時間後にそこに残っている人間は、無条件にイスラエル軍の攻撃対象になります。
ガザ地区北半分の住民は、ガザ地区南部に逃れるか、隣接するエジプトが国境を開いてくれれば、エジプトに逃れるでしょう。
もっとも、24時間で100万人を避難させるというのは、日本の行政でも大変なことで、人員も行政能力も無いハマースが主導して整然と避難させる、というのは無理でしょう。
地下トンネルを拠点に、イスラエル軍を待ち伏せて市街戦を準備しているハマースが、住民を避難させることに積極的に時間と労力を割くとも思えません。国連がイスラエルから市民退避の通告を受けたのはガザの行政機構が脆弱で市民に伝達するすべが限られていること、そして国連UNRWAが運営してきた学校が多くの避難民のシェルターになっているからだろう。
ブリンケン長官と英スナク首相が民間人の犠牲を懸念しているので配慮したつもりだろうが市民は逃げようがない。イスラエルはすでにガザの3600カ所へ6000発を撃ち込んだ。イスラエル軍による陸上作戦が近いということなのだろうが、恐らくこれではガザの民間人に多数の被害者が出るし、ハマスに誘拐されたイスラエルや諸外国の人々にも犠牲を強いる可能性がある。