8月の家計調査 消費支出 前年同月比2.5%減 6か月連続減少
NHKニュース
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実質消費支出の季節調整値が前月比+3.9%となってますから、7月分からは結構持ち直した印象です。
前年比の実質寄与度で見ても、外食や交通、教養娯楽サービスの押上げ寄与が大きくなっていますので、指定感染症見直し後初の夏休みということで、コロナからのリオープン効果が表れたものと推察されます。
むしろ深刻なのは実収入の落ち込みで、前年比で名目▲3.5%、実質▲6.9%となっています。
同日公表された毎月勤労統計の賃金も停滞していることから、30年ぶりの賃上げが実現した割にはマクロ賃金の改善は限定的であり、このままだと実質個人消費の持続的な回復は困難な状況にあると言えるでしょう。前年比で見てもあまり意味はなく、コロナ前の2019年の同月比で見るべきで、それだと消費支出は5%減。これだけ値上げインフレしてるのにコロナ前より低いのはいかに消費が減っているかということ。一方、税金・社会保険料は5%増。
コロナ貯蓄が残っているので、もう少し消費が活発化するのを期待したいところですが…
日本の消費者は、実質賃金の減少をコロナ貯蓄の取り崩しでカバーした米国消費者のようにはいかないようです。