ドル150円台乗せ直後に急落、介入有無「ノーコメント」と財務省
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注目のコメント
介入と仮定しますと、これでは水準は関係ないとのこれまでの説明が疑わしくなります。なぜなら、昨年9月と10月の介入時のドル円3ヵ月物ボラティリティは12%台を超えており、6年ぶりの値動きの荒さを示していました。一方、現在は9%台と低く、昨晩の値動きでかえってボラが上がった節さえあります。また、介入効果に乏しいと映るのもかえって投機筋の円売り意欲が掻き立てられてしまい、逆効果の場合もあります。手元の計算では現在の金利差に照らし、150円超はややオーバーシュートとも映りますが、足元の状況を整理すると米国の金利は上昇基調にあり、日本では貿易赤字と金融緩和継続中。しかも、原油高を受けて米国のCPIの内、少なくともヘッドラインの伸びはこれから再拡大する公算が大きく、円安地合いが続く可能性が高い情勢です。
(追記)当局がノーコメントとしており、介入ではなかった可能性は残ります。とはいえ、この動きはどう見ても介入の動きですね。
やはり足元では円安に加えて原油高も進んでますので、政府がかなり物価高に神経質になっていると思われます。
実際に介入があったかを確認するには月末の統計を待つ必要がありますが、仮に今回介入の動きがあったとすれば、今後も追加介入の可能性があることには注意が必要でしょう。昨年9月22日の介入でドル円は145円90銭から瞬間的に140円台まで円高になりました。10月21日の介入では151円99銭が5円76銭円高の146円23銭になり、12月20日の介入では137円48銭が一時130円58銭まで6円90銭円高に動いています。仮に同様の為替介入があったとすれば「150円16銭まで上昇。直後に1円超急落し、その後147円30銭台まで下げた~~足元は149円台前半まで戻している」というのは、過去3度の介入と比べても円高誘導の力強さに欠けますね・・・
過去3回の介入は時間の経過とともに押し戻される結果になって、円安の流れが止まりません。政府が借金で財政赤字を積み重ね、日銀が大量の円を供給して金利を抑えて実質的な円安政策を採っていますから、日米金利差といった投機的な要因を脇に置いても、本質的なところで円安が進むのは当然です。財務大臣がファンダメンタルズに基づく円安は容認するかの如き発言をされていますが、限りある外貨準備を使って為替介入してもこの程度しか円高に押し戻せないとしたら、かなり深刻な事態であるように感じます。
為替介入の有無について言及できないのもむべなるかな・・・ (・・;