VR体験をゴーグルではなく巨大シアター『#スフィア』で異次元体験 #vegassphere(神田敏晶) - エキスパート
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■アフター『VEGAS SPHERE』の可能性
この映像を見るだけで、人類2000年間のエンタメ『LIVE』の歴史が変わった。
古代ギリシャの円形劇場、古代ローマのコロッセオからエンタメの歴史とてつもなく長い。
しかし、このような最新テクノロジーを駆使してパーソナルなVR体験を、円形ドームで集団で体験すると、どこまでが現実でどこからが虚像なのかの理解に苦しむ。
最初に観たSNSの映像からは、U2のリアルのメンバーが精巧に構成されたCG画像かホログラムのように見えた。
圧巻のドームステージの方こそがリアリティーを持ってしまったからだ。
ドームには、グラフィックスから、アーティスト、自然の景観とまるで万華鏡のようなステージ空間、いや没入空間が繰り広げられる。
これは、ぜひ、なんとしてでも体験したいという願望が湧いてくる…。
■アフター『VEGAS SPHERE』の可能性
想像以上のエンタメ空間となった『SPHERE』はラスベガスに行きたいという気持ちを増幅させる。
この『U2』のイベントのような、リアルアーテストとの『MR:ミックスドリアリティ』は、映像演出の新領域となった。また、ここでライブをやりたくなったアーティストも後を絶たないだろう。
今後10年くらいは、著名アーティストの『VEGAS SPHERE 詣』が続くことだろう。それは、ライブの表現の可能性を広げるからだ。映像コンテンツとしても『VRパッケージ』として提供できそうだ。
そして、『ライブ』は『経験』がすべてだが、実際のアーティストは、ホログラム程度にしか見えていないようだ。すると、今後は、ここが巨大『VRスタジオ』として、『撮影』と『再生』ができるようになると、リアルな公演以降、『再生型』公演も可能となりそうだ。
すると、ラスベガスに長期滞在できるアーティストでなくても、3日間くらいの公演でコンテンツを再現できるソフトウェアとして、ライセンスが得られる。興行による『権利収入(ライツ)』に『劇場再生収入』のような21世紀になって初めての『ライツ』が誕生するだろう。
米国ラスベガスの興行としてはこれだけでも十分な収益リターンを確保できそうだが、2024年には、Appleが『Vision Pro』を投入し、新たな『AR:オーギュメントリアリティ(拡張現実)』の世界が広がる。