企業年金の運用成績公開へ 政府検討、予定利率上げ促す

コメント

注目のコメント

• 塚本 俊太郎

  金融教育家

  ・2023年10月02日

  確定給付企業年金の予定利率の平均は2.21%に対して、過去10年の運用成績の平均は5.25%なので100点満点ですね。高い利回りを狙うとその分損するリスクも増え、年金給付ができない可能性も高まります。予定利率達成のために適切なリスクを取ることの方が大切です。予定利率は企業ごとの賃金上昇率やインフレ率によって決まります。賃金を上げると、予定利率も自然と高まってくるはずです。
  一方で、確定給付企業年金の運用成績は加入者である社員には開示されているものの、一般には開示されてきませんでした。企業ごとの比較ができるように開示されることは良いことだと思います。
• 赤井 厚雄

  株式会社ナウキャスト 取締役会長

  ・2023年10月02日

  これはある意味聖域に切り込む取り組みです。
  こういうのが、首相の日頃の発言から出てこないのを「トップが何を考えているのかわからない」と不満に思う人が多いのかもしれませんが、結果として「よいタマ」を拾い上げて実現するなら、それはそれでいいのではないか、と最近思い始めています。官僚たちも政策の投げ込みがしやすい政権だと感じているフシがあり、ある意味「聞く力」が発揮されている、という評価ができるのかもしれません。
• 浜野 展幸

  SOMPOインスティチュート・プラス株式会社 企画・公共政策グループ 統括上席研究員

  ・2023年10月02日

  企業年金間で予定利率を競わせる、と読みましたが、労働者が就職先を選ぶ際、企業年金の予定利率を考慮にいれるようになれば、意義が出てくるということかと思います。
  併せて、金融教育を充実したうえで、DC移行を促すということも考えられます。