【不死身】あのギリシャが、好景気に沸いている
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ユーロ圏の中にあることの恩恵というべきもので、財政規律は求められますが、人件費や不動産が安ければユーロ圏内から投資が集まってきます。
もっとも、不動産投資がGDP伸び率の最大の牽引役、というのは持続性のあるものではなく、独自の新産業が活性化しているというわけではありません。
GDPの伸び率を見ても、新産業を見ても、アイルランドなどに比べれば、見劣りがします。
ただし、ギリシアの主要産業の1つである海運業は、世界的な海運業の好況もあり、順調な成長を続けています。2009年の財政危機が報じられたギリシャが、回復期に入っています。
経済成長率はユーロ圏平均の2倍で、失業率は11%と高いものの過去10年間の最低水準。債務はまだ残っているものの、ギリシャ国債が格上げされ外国からの投資も増え、雇用は促進され建設は好調とのこと。
ただヨーロッパ全体がそうであるように、ウクライナ侵攻によるインフレの煽りは受けています。
観光、建設、住宅などの暮らしに直結する業種が好調だと、住民も国のことを前向きに考えられるようになります。日本からは接点が少ないギリシャの今を知る良い記事です。今日は、過去に財政危機に陥ったギリシャの「今」をキャッチアップ。
当時はまだ小学生だった私ですが、青と白のコントラストが美しい、あのギリシャが財政危機に陥ったこと、そして国民が怒りのデモを起こし、旗を振り、火をつけて抗議していた姿はかなり衝撃的で、その映像は今でもはっきりと覚えています。
あれから14年が経過。ぜひ最新のギリシャ情報にアップデートしていただけたら、と思います。
つぶやき:
記事の中に、財政危機からの復興のため、政府は「企業に求めていた煩雑な手続きを解消し、最低賃金を引き上げた。」とありました。日本では10月1日から始まるインボイス制度。事業者に煩雑な手続きを増やすことになります。ギリシャと真逆を行ってるなと思いながら読んでいました。