伊勢丹「5日間で1億円」売る若者向け催事の波及力
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伊勢丹新宿店の2階には、ピュアヤングと呼ばれるティーンズ向け売場「シンデレラシティ」があり、90年代にはナイスクラップやエゴイストなどの人気ブランドも取り扱っていて、いつもにぎわっていました。今は少子化と、ファッションビルやショッピングモールなど商業施設も多く増えるオーバーストア化により、百貨店の競争力が低下したと言われることもありますが、百貨店流の環境や接客の中で買い物をしたいという若者層は現在もしっかり存在しています。とくにデパコス(デパートで扱われる化粧品ブランド・売り場)には、若い女性もたくさん訪れています。ここを一つの突破口として、記事にあるようなSNSやデジタルと相性の良いブランドや希少性や話題性のある催事(ポップアップストア)が展開できれば、百貨店復活、といわれる時代がくるのではないかと思っています。これらのタッチポイントの創出が、将来顧客を育成することにつながりますからね。
注目のコメント
駅ビルのデパート、20年前はよく行っていたのに、近所でもすっかり行かなくなってしまいました。行くとしたら娘(7)が気になっているブランド「Jenni」を見に行く時くらい。しかし行ってみると小中学生とその母で溢れています。会員登録したらポイントもらえて、ポイントを使ってショッピングバックがもらえたりします。店舗もうまくwebに誘導しようとしていますね。
SNSで流行っているブランドをいかに取り込むかで集客が変わっていく、厳しい時代になっていると思います。
「試行錯誤の末に新宿店2階には、20代半ばの顧客が徐々に増えてきた。「できればもっと早くから三越伊勢丹とのつながりを持ってもらいたい」(﨑谷氏)と、10代後半などさらに若い客層拡大の一翼をアキュートガールが担っている。」学生と話していると単に物を物理的に手に入れることと体験を伴うものを明確に分けて考えている印象があります。催事もまた若者世代にとっては体験的なカテゴリーに分類されているのかも知れません。デパートにはECにはない豊かな体験価値の源泉があります。ECとの補完関係を意識するとこの記事のような筋道が見えてくるのかもですね。
他のブランドと価格差があって、買い周りが起こっていないとかは購買力がまだ小さい以上仕方ない部分があります。ですが、今後若者は数は少ないながらも、人手不足などもあって、所得は相対的に上がっていく(年代差が少なくなっていく)ので、取り組みとして重要だと思います。買わなくても見て憧れてくれるだけでも意味がありますし。結局のところ、最後のこちらのパラグラフが言っている事に集約されますね。
買い物スポットとして三越伊勢丹が選択肢に入ることが目標だ。構造的な課題となっている百貨店の客層拡大は一朝一夕では実現できない。業界最大手の地道な取り組みは続く。