日銀、大規模緩和策の維持決定 低金利で経済下支え、全員一致
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現状維持は想定通りです。ただ、フォワードガイダンスも維持され、ハト派と映った模様です。あとは記者会見で植田総裁が何を語るのか。緩和継続への積極姿勢を示せば、早晩150円台も有り得ます。逆に、マイナス金利の早期解除に前向きな発言がきかれれば、多少の円高サプライズとなるかも知れません。とは言え、基本的にはまだ緩和スタンスが維持されるでしょうから円高方向のインパクトは限定的と考えられます。
政策決定の現状維持は皆さまの予想どおりです。ただ公表文の中で2点気になることがありました。1つは「予想物価上昇率は、再び上限の動きがみられている。」と指摘したこと、2つ目は「個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、緩やかなペースで着実に増加している。」という現状評価をしたことです。後者は、実質賃金の下落が続くなか、やや違和感があります。
いずれも10月の決定会合に向けた、ほんの少しタカ派よりの伏線を敷いたのでしょうか。伏線回収コワいです。