インスタカート株12%上昇、米での取引初日-43%高となる場面も
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終値ベースの時価総額は9.3ビリオン、ユニコーン時代のピークの1/4とは言え堂々のデビューと評すべきだろう。
ARMと異なり設立11年の本格的スタートアップ/ユニコーン企業の久々のIPOを市場は無事こなした。これによりマーケットのコンセンサスが形成された、つまりインフレによる株安以降グロース企業/スタートアップに対する投資家の極端な忌避傾向から転じて、同社のように健全な黒字のグロース企業は是々非々で高評価する、という長きに渡る恐怖の後退を意味すると言って良いのではなかろうか。
逆に言えば5四半期連続黒、年Ebitda 500ミリオン企業の成功IPOは、投資家のprofitable 企業選好、Loss making 企業の嫌煙がこれで益々鮮明になったとも言えよう。起業家はますます利益創造に勤しむべし、というパブリック投資家からの明白なサインである。
ともかくもこれまで無数にあるインド移民起業家によるシリコンバレーでの大成功物語がまた一つ刻まれた。直近のラウンドで入ってきた投資家はあんまりかもですが、昨今の市況感からすると先駆的な良いIPOになりました。まだまだ投資家は様子見感はありますが、そろそろIPOの窓口は広がっていくのではないでしょうか。
インスタカートは、今まで多くの人が何度も挑戦し失敗してきた小売のオンライン化を実現した革新的なサービスです。それは精密なプロダクト設計と、大手小売店との密接な掛け合いと、何よりチームの果てしない研磨で実現できた世界と言えます。
人々の生活を革命的に変えたサービスが、成長を共に健全なグロース企業となっていく。Ycombinatorから始まった小さな企業の大きな躍進に、創業者とチームの努力を称えたいと思います。