「AIで業務効率を10倍に」、電子機器大手「Anker」のChatGPT活用法
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電子機器大手「Anker」がAI、特にChatGPTを活用して業務効率を大幅に向上させた事例について報じています。
マーケティング部署では2時間かかっていた業務が15分に、パッケージ制作部署では翻訳料が年間40万〜50万元(約800万〜1000万円)浮いたという成果が出ています。
さらに、カスタマーサービス部署では週に150時間の業務時間を削減し、広告収入も8%増加。Ankerは、これを「業務効率10倍アップ」と位置づけ、さらなるAI導入を進めています。
このような事例が増えることで、AIの現場への落とし込みが増え、普及が進みます。
Ankerの事例は、AIが単なる「効率化ツール」ではなく、業務プロセスそのものを再構築する力を持っていることを示しています。
例えば、カスタマーサービスでは、AIが多言語対応を効率よく行い、ユーザー体験を高める方向に転換しています。これは、AIが「人の代わり」になるのではなく、人と協働して価値を生む新しい形です。
このような事例が増えれば、企業はAIの導入をより積極的に行い、その結果としてAIの普及が進むでしょう。
注目のコメント
国内では先日ニコンがChaGPTの車内利用を解禁するとの報道がありましたが(https://japan.zdnet.com/article/35209163/)、国内外でChatGPTによる業務効率化の動きが出てきています。
OpenAIがChatGPTをローンチした2022年11月から約1年、ルール規制の策定が進まないことも背景にやや時間がかかってしまっている印象もありますが、着実に企業活用が進んでいるようです。
大幅な作業時間の短縮が各社で見込まれていますが、こうして浮いた時間は何に使われていくのか、本当に考えるべき課題はそこにあるのかもしれません。マーケティング・セールスとカスタマーサポートは、生成AIが最も生産性向上に効く業務ですね。どちらもコンテンツや文章、あるいは会話応答を大量に作成するところに共通点があります。
実用に耐える品質の生成AIにチューニングすることが必要でしょう。ChatGPTを素のままでは、確認や修正の手間が大きいですから。同時に生成AIを使いこなすスキルの向上が必要です。この二つが競争力になりそうです。
また売上向上にも寄与したことは注目すべきですね。これが本来の目的ですから。
「Ankerの広告はクリック率が約15%、コンバージョン(購入)率が約10%それぞれ向上した」