ビッグモーター、身売りも 10月末に支援企業選定
コメント
注目のコメント
トーマツが関与するわけだし、そもそもスポンサーなしには存続なんてできないから既定路線のハズですが、わざわざトーマツが絡んでいることがリークされたりするくらいだから難航している可能性も十分あります。
スポンサーとしては、どんなに買取額が安くても訴訟リスク関係は一切引き継ぎたくないだろうし、兼重一族はできる限り財産を手に残したいだろうし、銀行は再建支援のためには兼重一族に財産的にも手痛い責任を追わせたいだろうし、その調整がうまくいくかに成否がかかっていることでしょう。
最近流行りの再建型の私的整理は、銀行だけ債権放棄をさせて一般債権者は保護するものですが、だとするといくらの賠償金を見込んでプールしておくべきかが問題です。だから、さっさと会社分割で新会社になるべく資産を分割してしまえ、と考えているハズ。
本来、スポンサーやらこの手の再建は極秘裏に進められますが、今回はある意味公開性が高いので、債権者(詐欺被害者を含む)は団結して声を上げて回収なり債権存在の確認などを急ぐべきと思います。
ビッグモーターはその毛並みの悪さから、ジャニーズ事務所のように法を超えた弾力的な補償なんて粋なことはやらないでしょうから。当然こうなります。
ここまで内部統制が崩れた(というか無効化された)会社を立て直すには、資本と経営陣の入れ替え、前経営陣からの影響力遮断が前提になります。
「スポンサー選定」というのは「株主の入れ替え」を意味していると理解すべきでしょう。
このやり方は、ジャニーズ事務所事案にも大きな示唆を与えると思います。これだけレピュテーションの下がった状態で再建するには創業家が株主としてバックにいる資本関係ではもはや無理でしょう。スポンサーが100%買い取らないと世論は納得しないでしょうね。
そうなると次の焦点は出来るだけ業績を回復させながら業容をスリム化しつつ今後の再建計画をよりポジティブなものにしていくか。買収価額にも影響するので現経営陣はそこに注力してるのかも知れません。