｢ポスト柳井｣に浮上､44歳ユニクロ新社長の手腕
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長く外部からの人材が主要なポジションを占めていたファーストリテイリングですが、2009年に社内人材育成機関であるFR-MICを設立するなど、早くから経営者人材育成に注力してきました。
引き続き、外部からも優秀な人材が流入していると思われますが、直近では柳井氏が人が育ってきたとの発言があり、決算説明会でも塚越氏をはじめ、主要ポジションに立つ生え抜き社員の方々がプレゼンテーションをする機会が増えてきた中での今回の発表。とても嬉しく思います。
これまでも年収テーブルを公開するなど、年齢や社歴に関係なく、優秀な社員に経済面で報いることを明示してきた同社。他業種に比べて相対的に給与水準の低い小売業において、同業からの転職はもちろんのこと、他業種からも優秀な人材が流入してくることが期待され、ますます強い組織体になっていくことが期待されます。サンフランシスコやニューヨークの旗艦店閉鎖、QRを実現するための航空便の利用など、かなり大きな、場合によっては柳井さんのかつての意思決定とコンフリクトするような舵取りをしていることが印象的。信頼関係ができているんだろうなぁと。
現在米国49店舗、カナダ18店舗。
日本800店舗、中国925店舗と比較して、まだスケールメリットが効きにくい規模にあるものと想像できます。日本国内のように、販売計画に合わせて数%単位の値引きで予実を合わせにいくということが難しい。
黒字化達成の後、これからユニクロの勝ちパターンを適用していくのだとすると結構面白いことになるんじゃないかと思います。大局的に言えば、国内盤石化→日中二極化→欧米含めた三極化のステップに貢献したことがポイントかな。
欧米を採算改善から成長軌道に乗せて、後を託し、その後インド・東南アジアを含めた四極化を主導すれば正真正銘の柳井さんの後継になると思います。
