米「自然利子率」、第2四半期も低下 低金利回帰示唆=NY連銀
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先般のテレビ出演でも解説したように、自然利子率にはむしろ下方リスクがあり、その意味でジャクソンホール会議に向けて盛り上がった中立金利論には違和感がありました。
ただし、自然利子率は実質である一方、中立金利は名目なので両者が別の方向に動く可能性は残っています。当面の米国経済を踏まえると、それは長期のインフレ期待が上昇するか、財政運営等による長期金利のリスクプレミアムが上昇するか、あるいはその両方によることになります。
つまり、こうした要因での乖離は名目金利の悪い上昇を意味するだけに、FRBも単純にそれに追随すべきかどうかはよく考える必要があります。
注目のコメント
先月、NY連銀のエコノミストのブログで、名目中立金利アールスターが上昇しているという個人的見解ペーパーが公表され、ジャクソンホール会議でも議論になるかと注目されていました。
https://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2023/08/the-evolution-of-short-run-r-after-the-pandemic/