資生堂の福原義春名誉会長が死去 創業家出身、海外戦略を推進
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福原義春さんと、銀座でランチをご一緒したことがあります。「ダンディズムの系譜」を書いたころ、島地勝彦さんがぜひお引き合わせしたいとセッティングしてくださいました。
品よくやわらかな物腰ですが、余計なことは語らず、「そう」と独特の相槌を打ちながら人の話に耳を傾ける姿が雅やかな、やんごとなき方でした。
その後、私の本も丁寧に読んでくださり、同じテーマについて書いたご自分のエッセイを感想とともにお送りくださいました。決してなれなれしくはならず、かといってそっけないわけでもない。知的であたたかい振舞い方から、本物の品格を学ばせていただきました。日本が誇る知的で文化的なリーダーでした。心より感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。資生堂ブランドや銀座の再興、写真アート活動はもちろんのこと、『文化資本の経営』をはじめ、日本のあらゆるブランドに対してエールと理論を送り続けてくださった福原さん。
私自身が資生堂さんのお手伝いをしていた頃は、すでにブランド経営自体からは引退なさってたものの、引き継がれたお考えや精神は、資生堂の化粧品づくりをなさる方々の、ブランドづくりの、支えになっておりました。文化と歴史、芸術、そして人と自然を愛する福原さんを、心から尊敬しています。
ご冥福をお祈りします。ご冥福をお祈りいたします。
技術者目線でコメントいたしますと、資生堂は化粧品企業の中でもトップクラス(国内では圧倒的トップ)の研究力を誇っています。人材含め、国立大学に比肩するレベルです。OBの多くがコンサルを立ち上げたり、大学・中小企業の顧問として再雇用されます。資生堂さんのOBの先生方には私も大変お世話になりました。資生堂は既にブランドですが、その背後には卓越した研究力があります。