マッキンゼーに聞く日本企業の“データ敗戦”、「PoCのお蔵入り」が続く理由
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
とりあえず低予算でやってみる。のPoCではなくきちんと事業や経営数字へのコミットとそのKPI的なものがPoC段階でできていないといけないですね。
技術やサービス提供する側としてはPoCであらためてそのサービス価値をわかって次フェーズに行くか判断....という曖昧な感じがします。PoCを単に「とりあえず費用/リソースをかけずトライアルするプロジェクト」という定義で運用している企業を多数見ますが、本来はProof of Conceptの語義通り「仮説や概念を検証すること」が目的です。つまり検証すべき仮説とその仮説を検証するKPIをきちんと設計してから始めることが極めて重要となります。
仮にPoC自体は失敗してもそこからの学びが次のプロジェクトに活かせればPoCとしては十分機能したといえますが、事前の仮説構築やKPI設計ができていない企業が多いこそ、次につながらずお蔵入りになってしまうのでしょう。PoCの結果を評価できないまま終わってしまうのです。そういった意味でマッキンゼーやBCGのような戦略コンサルファームが価値を出しやすい領域なんだろうと感じます。「本当に売り上げが立つかどうか分からないものにメンバーは割けない」。これはサービスや仕組みの導入全般に言えると思います。企業価値をあげるため今の仕組みのまま頑張る以外の取り組みの意義に目を向け、導入するための組織的仕組みが必要。役割分けないとできないことは多い。人間誰しも違うスポーツや役割は同時にやるのは苦手です。
以下、メモ
データ活用が成功するかどうかは組織の要因が大きいです。特に日本企業の場合、データを活用したPoCに力を入れてそれなりの結果も出ているのに、それを事業部が引き取らないケースが非常に多いことが挙げられます。
面白い結果が出ても、現在の事業で忙しく人員も限られているので、本当に売り上げが立つかどうか分からないものにメンバーは割けないといわれ、PoCの成果が“お蔵入り”になるケースが、日本企業には特に多いと感じます。
こうした残念な事態が起きるのは、事前にどの事業部が引き取るのかのコミットメントがないからだという点も、繰り返しになりますが強調しておきます。PoCの成果が得られたとき、データ以外の点でどの事業部が責任を持って引き取り、事業化し、運用するのかという最初の設計が欠けているのです。