富士山「いつ噴火してもおかしくない」、溶岩流は新東名まで1時間45分で到達…対策は立ち遅れ
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富士山噴火は、直接的な健康被害や建物被害も影響は勿論ですが、降灰・積灰によるライフライン停止が首都圏に住む多くの人にとっての脅威となります。
・鉄道
→地上路線は運行停止。地下も、車両・ 作業員の不足により運行停止や輸送力低下。停電エリアでは地上、地下路線ともに運行停止。
・道路
→道路上の火山灰や視界低下による通行困難、渋滞。通常車両は、乾燥時10cm以上、降雨時3cm以上の降灰で通行不能。
・航空
→滑走路閉鎖、視界不良に伴う運行停止。
・物資
→道路の交通支障による物資の配送困難。生活物資が入手できなくなる。
・電力
→降雨時0.3cm以上で停電。数cm 以上で火力発電所の発電量の低下。
・通信
→基地局等の通信アンテナへ火山灰が付着して通信阻害。
・上水道
→浄水施設の処理能力を超えることで断水。
・下水道
→側溝や下水管路の閉塞により溢れる。
物流含めたインフラ機能停止で首都圏は大きな被害が出ます。一般生活者のできる対策は、まずは「備蓄」。自宅などに1週間程度籠城できる準備が有益です。
内閣府防災のワーキンググループでは過去の噴火事例から様々な対策やシミュレーションが議論されています。富士山っていつ噴火するかも、どこから噴火するかも、どんな噴火の仕方をするかもわかっていないんですよね。しかし、いざ噴火したら首都圏は麻痺してしまう。用心しようがないのですが、そういう危険があるということだけは頭に入れておく必要があります。
かれこれ15年以上前、爆笑問題がMCを務める「近未来予測テレビ ジキル&ハイド」という番組がありました。
有識者の方々に近未来の出来事についてを取材し、再現ドラマと取材を織り交ぜながら未来を描くという番組で、初回放送が「新型インフルエンザの猛威で600万人が死亡する」という内容でした。今振り返ると新型コロナのパンデミックと非常に通ずるところがあり、当時から研究者の方々はこのようなシチュエーションも想定しながら日々研究活動をされているのだと関心しました。
実はその番組の2話目が「富士山噴火」なのです!
富士山が噴火すると溶岩流や火砕流、火山弾など、初動で大きな被害が発声する部分に注目されがちですが、実は火山灰が中長期でライフラインであるインフラを機能停止に陥れると言われています。
微粒子の火山灰があらゆる機器類の内部へ入り込み、インフラ関係の電子機器に傷害をもたらします。道路も車線の視認傷害と視界不良による通行止めが発生するかもしれません。遠方へ避難したくても、航空機のエ ンジン停止や計器類の故障が予期されるので飛行機も飛べません。船舶はエンジンフィルタの目詰まりで機能しません。降灰後に雨が降ると、濡れた灰により送電線がショートし、大規模停電が発生し、あらゆる経済活動が止まってしまいます。
一度でも噴火が起こるとこんな状態が2週間も続く可能性もあると考えられており、まさに逃げ場がない状態で、籠もった状態での長期戦に備える必要があると言われています。
直近で新型インフルエンザのパンデミックを経験しただけに、あながちこのような事態が起こることも嘘ではないと考えなくてはいけないと思います。
余談ですが、実はこの番組、私が社会人になってテレビ番組の制作会社ADをやっていた時に担当していた番組なんです。今でもwikipediaのADの欄に自分の名前が載っています(^^)