ペットボトルのラベル剥がしを不要に キリン、リサイクルできる直接印刷技術を開発
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これまでは、ばら売りでなく外装単位の販売に限り、外装にきちんと表示がされていれば、個別容器の底部または側部に一か所以上の刻印をしたうえで、印刷またはラベル(タックシールを含む)による表示の必要がありませんでした。しかし店頭の販売についてはシュリンクラベルかタックシールによる表示が必要でした。
ラベルレスボトルに表示してもリサイクルしやすい方法を開発すること、そして印刷済プラをリサイクルする技術を開発することは、両面で先進的な企業による検討が進められてきました。
類似の取り組みとしてはリコーのレーザーマーキング技術があります。ペットボトルに塗料をつけずにレーザーで表面に白く刻印することで、白くロゴマークや文字が印字できます。
一方で今回の技術では塗料を使いますが、カラー印刷も可能となるため、購買促進やブランドアピールとして魅力的なほか、アレルギーなどの重要な表示をする場合に適していると考えられます。
PETボトルリサイクル推進協議会の定めるガイドラインでは、リサイクルが困難となるため直接印刷を禁止していると記述がありますが、さらに色付きのペットボトルにも自主的な制限が行われています。海外ではカラーボトルが販売されていることが多く、日本のペットボトル資源循環に向けた対応のレベルの高さが伺い知れます。今回のような技術も、海外に誇れる内容だと思います。素晴らしい取り組みですね。同時に、「リサイクルの洗浄工程でインクを剥がし、分離させることに成功」とあるので、どこまで簡単にインクを剥がし分離できるかが鍵のように思います。
理由は、ペットボトルのニーズはやはり透明が多く、透明に再生利用できるプラスチックは限られています。例えば、ザボディショップのグリーンカラーのプラスチック容器は、プラ再生利用ですが、ブランドカラーのグリーンにしたのではなく、透明ではなくダーク系カラーの方が再生利用できる対象プラスチックが増えるからです。
ラベル剥がすことが不要になることは、素晴らしいことであり、さらに再生利用する最後まで全方位winwinであることが大切です。この発想は新鮮でとってもいいと思います。
さらに富士フイルムの技術力によって実現したというのに、とても感心しました。
ペットボトル自体、早く使わない社会に向かうべきでしょうが。。