損保ジャパン、値上げ延期 自動車保険料、不正請求問題で
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資材の高騰やインフレの状況から自動車保険料の値上げが必要な状態になっているのは間違いないと思いますが、一連の問題から損保業界に対する不信感が高まっている中では、全ての問題が明らかになり、信頼を取り戻すまでは値上げの話はできないという判断だと思います。
特に損保ジャパン社はBM問題では不正への加担の疑いを持たれているので、当然の判断だと思います。
ポイントはこれを受けて他の大手社がどう動くかですね。
先行値上げしてその結果相対的に安くなった損保ジャパン社に自動車保険の契約が流れるみたいなことになれば、まさにブラックジョークの世界です。
一方、損保大手社はBMの問題だけでなく、B2Bのカルテル問題も抱えているので、その問題をも棚上げにして、B2Cの自動車保険は関係ないと言い切れるかどうか。
自然災害も多発する中、自動車保険料の値上げは投資家に対するアピールでもあったので、他の大手社はなかなか難しい判断を迫られる状況にあると思います。自動車関連部品の高騰を受けて、各社すでにじわりじわりと値上げしていると思いますが、一律の値上げを延期ということでしょうか。損保ジャパンは元々、他の大手損保に対して価格優位性を打ち出すことで、顧客獲得する戦略であると思いますが、他の損保が値上げして損保ジャパンがビックモーターの件を理由に据え置きとなると、廉価戦略が堅持されて、安かろう悪かろうが加速しないかが気になる点ですね。価格の話の前に、透明性の向上による信頼回復をお願いしたいところです。
本件に関しては、すでに損害保険料率算出機構が一連の不正によって保険料が上振れしてしまっている「ビッグモーター要因」による外部不経済(国民負担)を特定する調査を開始しています。保険契約者が本来負担すべき保険料を超えた部分はまとめて責任のある主体に請求する訴訟が起こるでしょう。そこのけじめをしっかりつけるまでは、自動車保険の保険料引き上げはむずかしくなるでしょう。
今後の金融庁による調査の結果、損保ジャパンがビッグモーターと一体だということになれば、損ジャ社はかなり重い十字架を背負うことになると思います。
ビッグモーターの水増し請求、全ての車保険料に影響か
業界団体、検証へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB313GJ0R30C23A7000000/