中国、反日感情が拡大 日本人学校に次々嫌がらせ
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アルジャジーラが日本・中国・ノルウェーから専門家を呼んで行った30分間の討論の動画を掲載しているのですが大変に徒労感が強い(苦笑)
Are fears over Japan’s release of Fukushima radioactive water justified?
https://www.aljazeera.com/program/inside-story/2023/8/26/are-fears-over-japans-release-of-fukushima-radioactive-water-justified
中国のロジックとしては原子力発電所の冷却水と事故を起こした炉心からの汚染水は異なる(これは正しい)、後者にはトリチウム以外の放射性物質も含む(これも正しい)、それを除去するALPSによる処理については知らん振りをする(こら)、海岸の放射性物質について事故によるものと今回の放水によるものを混同する(おいこら)、辺りか。
まあTwitter等で流布するのと同じストーリー。ノルウェーの専門家が都度ツッコミを入れるのが救いでしたが。
このアルジャジーラの動画や、特にBBCが科学的な側面から今回の放出を解説する動画を多く掲載してくれるのは助かりますね。
個人的感想としては環境中に放出された放射性物質が与える長期的な影響について核保有国が声を荒げて警告するのを聞くのは大変イラッとするという発見もありました。確認できているだけでも山東省青島市や江蘇省蘇州市の日本人学校で被害があったようです。私が北京にいた2010、12年の「反日デモ」を想起させる事態となっています。前回よりも今回の方が中国共産党が一丸となって「反日キャンペーン」を煽っているように感じます。今後、邦人拘束などの事態にも警戒が必要です。
ゼロコロナで中小企業が多く潰れ、不動産バブルがはじけ、若者の失業率が最悪になっているタイミングで、日本叩きの恰好の口実を与えたわけですから、こうなりますよね。
世界二位の経済大国とはいえ、民度の低い連中はいくらでもいます。そして「反日」を掲げれば、ある程度まではお目こぼししてもらえます（ただし日本側が事前に地方政府側に根回ししていると阻止できる場合もある）。
日本の某閣僚は水産物の輸入禁止措置について「ここまでするとは思わなかった」と述べましたが、もし本気でそう言っているのだとすれば、想定が甘いです。
過激な反日デモが起こり、日系デパートのガラスが割られる事態まで想定した上で、それに備えた対策と邦人への「丁寧な説明」をした上で、処理水を放出すべきだったと思います。
