日本の大学入試はフランスに170年遅れている! - 鈴木寛「混沌社会を生き抜くためのインテリジェンス」
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単純な疑問として、大学入試をマークシート式から論述式にした場合、採点は誰が行うのか、ということがあります。慶應だとSFCだけでも毎年6,000人程度の受験者がいて、専任教員数は100人未満です。子どもが受験の学年だったりして全員が採点作業をできるわけではなく、複数の人の目が必要だとすると、ざっくりみて1人の教員が最低100人分とかの4時間分の論述を採点することになります。日本の大学にとてもこの余力はないように感じます。この採点作業をフランスではどのようにハンドリングしているのか大変興味があります。
イギリスも同じように哲学とか、経済学の試験でも3時間で2問だけのエッセイを書いたりします。中室さんがご指摘されてるポイントですが、これ採点してるの全部独立性を保つ入試問題機関がピックアップした各高校の先生たちなんですね。SFCだから、早稲田だから、って問題を変える必要はぶっちゃけそこまで無い。全国共通にすれば統計も取りやすくなり、採点もしやすくなる。入試問題作成機関が毎年数回全国の決められた先生たちにセミナーを開催して採点基準などを討論している。
すると何が起きるかというと各大学は、「他大学も同じ入試問題だったら生徒の差別化は難しい。課外活動、面接なども合格基準に入れよう」と。つまりイギリスでは、ケンブリッジレベルの大学と偏差値30くらいの大学は同じ大学入試試験(筆記)を受けてるんです!
すずかんさん、頑張って実行してください、本当の'教育改革'というやつを。期待してます!