国がスマホの「サイドローディング」を義務化したい理由 内閣府の担当者に直接聞いてみた
コメント
選択しているユーザー
アプリストアの機能は複数あり、
・アプリのプロモーション
・アプリの販売
・アプリのダウンロード
・アプリのアップデート
・決済サービス
に集約されると思う。アプリのプロモーションや、販売が可能なストアが事実上1つしかないと、マーケティングの基本である4P(Product, Price, Promotion, Place)のうち、2つがコントロールできなくなってしまう。
ストア間の競争を促進するために、販売やプロモーションをするストアの入り口は複数あっても構わないし、決済方法も複数保証されて然るべきだと考えるが、アプリをダウンロード・アップデートする場所は信頼できる場所一つにまとめることが望ましいのではないかと思う。
アプリをホスティングして、配信するためにかかるコストは低くないので、その手数料はAppleやGoogleに対して支払われるべきだと考える。
注目のコメント
良いインタビュー。本丸はサイドローディングより決済じゃね? という問いにも最後のページで韓国の事例も挙げて回答が有ります。最後まで読むのがお薦め。
「韓国では2021年にアプリ内課金で特定の支払い方法を強制することを禁止、決済システムの開放がなされているのだが、Appleがさまざまな条件を付けたことで外部の決済システムを利用する際に26%の手数料が徴収されているため、手数料に対する競争圧力が実質的に働いていないという」
内閣官房デジタル市場競争本部としてはまずEpic Gamesが訴訟合戦を始めるまで決済手数料の問題が動かなかったように、現在のモバイルプラットフォームの状況は非競争的で市場の失敗の状態にあるという認識なのでしょう。
その上でモバイルプラットフォームに健全な競争的環境をもたらすには特定の問題を改善するのでは不十分で、プラットフォームのエコシステムを構成している全てのレイヤーでの取り組みが必要というのが基本的な考えなのでしょう。
そのため最終報告書も大変分厚いものなのですが、そうした多層的で挑戦的な取り組みに対してメディアではどうしてもサイドローディングのようなトピックに注目が集まってしまうのは惜しいですね。日本だとSamsungのGalaxy App Store,スクウェア・エニックスのSQUARE ENIX Market、他にAmazon アプリストアもある。
SQUARE ENIX Marketは10年以上続いている。
2012年に雑誌ゲームメディアの取材を受けたときに、独自のアプリストアを持つ理由を聞かれてこう答えている。
“――お話を聞いているとGoogle Playの持つ訴求力は非常に大きくなってきたと思うのですが、逆にいま独自のマーケットを持つ意義は何なんでしょうか?
山口 独自マーケットを作った理由でもあるのですが、やはり第三者のプラットフォームを使うと、いろいろな制約がついてきます。たとえば、こういった課金方法はダメだとか、こういったアプリケーションはダメだとか。第三者の決定に従わざるを得ない部分が出てきてしまう。それがスクエニマーケットだと、自社の責任と判断でコンテンツなりサービスを運営できます。他社の方針、決定に左右されない、自社マーケットをもつことが大きな意義を持ちます。”
アプリストアで問題になっている点、アプリ開発者側の考え方が凝縮されていると思います。
焦点はAppleが応じるかですが、無理なら無理で現状を維持していくしかないのでしょう。
Appleが認めた場合、多数のアプリ開発者が公式ストアと独自ストアで同時配信するケースが増えそう。
セキュリティの不安は当然として、シンプルではないので混乱や問題が多く発生するかもしれない。
『売上は2週間で7000万円! 『ファイナルファンタジーIII』から見るAndroid市場のいま | ファミ通App【スマホゲーム情報サイト】』
https://app.famitsu.com/20120724_78714/この記事を読んでも、結局は以下の的を得た指摘に対して何も回答できていない。
何でも自分たちでルール決めしたいEUを見て、右に倣えしたいということかと。であれば、AppleやGoogleに対して課税する方向で知恵を絞り、その利益を開発者に還元する方が筋が良いのでは。
■キャリアがアプリストア? 政府サイドローディング議論のズレと本質
https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/nishida/1481437.html
”Googleとの競合状況が不公正であるというより、「結局消費者はGoogle Playを選ぶので、アプリベンダーもGoogle Play以外を重視していない」という事実の表れだろう。
ここで競争を起こすには、相当な努力が必要になる。政府がゴリ押ししても、そんなに簡単に状況は変わらない。”