グッチ、エルメス。一流ブランドが頼る300年企業がすごい
コメント
選択しているユーザー
真孝さんが細尾に入社された2008年から3年程度、経済産業省のプロジェクトで海外展開のお手伝いをさせていただきました。最初は西陣のクッションカバーなどをつくられていましたが、記事にもあるとおりピーター・マリノからのメールをきっかけに内装材としての方向性に活路を見出され、どんどんと海外事業の足場を固められていきました。何度か工房にもお伺いしたことがあるのですが、海外展開にあわせて展示商品がどんどん変わっていき、伝統産業ながらお会いする度に新しいことに取り組んでおられて、目線の高さにいつも衝撃を受けます。
当時お手伝いさせていただいた中は他にも、伝統産業から新しいイノベーションを起こしている企業が複数あり、15年近く経って、微力ながらも関与できたことを誇らしく思います。
注目のコメント
京都のHOSOOさんに伺ったことがことがありますが、空間全体にうっとりしました。
店舗にはいると、入ると入り口には手に取りやすいバックやポーチ、クッションなどがあり、周りに生地そのものの検討スペース、私が伺ったときは2階はさらにルーツなどを知れる展示があった記憶です。「美」と「革新」という思想をぶらさず、発展させ続けること、大変素晴らしいです!✨️なんだろう。俗にいう“一周まわって”なのか、和装のデザインがかっこよく感じるようになりました。機能性さえ改善すれば、浴衣や和服が日常着として復活するのではとも思っています。
それと、量産性を犠牲にした質感。
化学繊維や質の悪いコットンでできたペラペラなファストファッションが跋扈する昨今、日本やイタリア等の伝統国が提供する質の高いテキスタイルを守らねばと感じます。というか、細尾さんに言わせると、守るというよりも攻めるのが正解なのですね。西陣織は何回も危機があったんですよね?という質問に、細尾さんが「直近だと江戸遷都ですね」と答えたのには驚きました(てっきりバブルの話をすると思っていた)。300年以上の歴史がある企業の経営者はやはり、見ている時間軸が違います。
細尾さんは「人間は常に進歩しているという考えが幻想だったと、コロナで明らかになった」と言います。私達は案外、変わっていない。だからこそ過去を振り返れば先を見通すことができる、と。振り返ることができる歴史を300年分持つ企業のトップは今、何を考えているのか。存分に語ってもらいました。