生成AIで広告コピーを最適化 イスラエルのスタートアップ「Anyword」
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Simplified AI、Jasper AIなどに続き、コピーライティングを支援する生成AIが続々登場しています。
ある程度で大量生産が鍵を握り、リアルタイムでの最適化やシミュレーションがしやすいWeb広告は、とくに生成AIとの相性が良い領域の一つです。
一方で、AIにもマーケティングにも関わる身として思うのは、やはりどれほどコンバージョン(クリックや購入、問合せなどの最終ゴールとなるアクション)につながるかで、その予測精度と予測内容は気になるところです。
単にコンバージョン数を上げるだけであれば、広告コピーを大量生産&大量出稿すれば、ある程度は叶うわけで、それ以上にコンバージョン率につながる質の部分がどれほどのレベルで予測最適化されるかがやはり重要になります。
また、Anywordでは数十億にも及ぶマーケティングデータを学習させているとのことですが、例え同じ広告だったとしても必ずしも過去と同じ行動を取るわけではないのが、消費者行動あるいはマーケティングの難しさでもあり、データの量=精度とは言い難い面があるのも実際のように思います。
とはいえ、100%自動化を前提とするとこうした面が見えてきてしまうものですが、最終調整は人手でやるなど、あくまで支援ツールとして活用することで、コピー生成AIは大幅な効率化が見込め強力なツールになるのだと思います。マーケティング、広告領域の考え方、働き方、更に変わりますね。トラディショナルだと感じてる広告代理店さんやブランドマネージャーは先手でこういったソリューションをどんどん試して、活用の仕方など議論すると良さそうですね。
気をつけなければならないのは、あくまでもコンバージョンに最適化したものであって、長期的なブランディングを加味したものではないということです。広告を閲覧したユーザーがクリックするかどうか、購入するかどうかをパフォーマンスの基準としています。
ターゲットごとに最適化されるとなると、そのクリエイティブチェックをするクリエイティブディレクターも忙しくならなければならないと思います。