東海道新幹線、13~16日に計画運休や運転見合わせの可能性 台風7号接近で JR東海
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東海道新幹線はおととしの熱海の土石流をうけ、昨年からは雨量計のデータに加え、周辺の土砂災害の影響も考慮して土壌雨量指数という指標も用いて大雨の時の運転見合わせの基準を設定しています。すでに今年も6月に台風2号関連の大雨でほぼ丸一日運転見合わせなどの影響が発生したことがあり、この時に大混乱となったことから、今回はお盆で利用客が増えるタイミングであることから前広に情報提供を行っているものとみられます。
高速道路についても、基本的には雨量計のデータで大雨による通行止めの基準が設定されており、その他過去の災害事例を参考に台風の時には総合的な判断で運用している模様です。
台風7号の進路予報についてはまだ幅は広いのですが、可能性が高そうなのは静岡県を含む東海地方への上陸というもので、もしこのシナリオで襲来した場合は、関東西部の山沿いや静岡・愛知の山沿いで特に雨量が増えると考えられ、新幹線や高速道路が止まってしまう基準を超過する可能性が高いと考えられます。
また台風の動きが遅いので、仮に止まってしまったら再開まで丸一日以上の時間がかかることが懸念され、駅や高速道路周辺で混乱が発生する懸念があります。そうしたことを出来るだけ軽減するための計画運休かと考えられます。
ちなみに飛行機については、空港での風向きとその強さが問題となり、雨がポイントになる鉄道や道路とは若干異なります。ただし結局空港までの交通手段は鉄道や道路に頼るわけですので、それが動いていなければあまり意味はありません。
例えば台風が東海地方に上陸した場合、中部空港や小牧空港が影響を受けるのはもちろんとして、羽田空港は悪天に弱い南東方向からの強風、また関西空港も横風の北西風の強風となるため、運航への影響は大きくなりそうです。
旅行などの予定を変更するのをお勧めするところですが、どうしてもという方は、とにかく出先で動けなくなること(鉄道やバスの車内、また駅や空港で路頭に迷うなど)だけは回避するよう、各交通機関の情報入手を心がけてください。これは、賢明な判断です。
アフターコロナの初めてのお盆ですから、JR各社、航空会社にとっては正にかき入れ時ですが、大混乱を避ける為に早めのアナウンスで、利用者にも判断を促すことが出来ます。
8月の台風は速度が遅いですが、今年は時にその傾向が顕著です。となると、暴風雨が長引き、駅で待てばなんとかなる…というような甘い見通しは通用しない可能性が高いです。
6号を見ると、コースが迷走するかもしれませんが、東海道新幹線は影響は免れられないコースですが、晴天の関東地方では、淡い期待を持ってしまいそうな雰囲気…これは心を鬼にしてのアナウンスだと受け止めます。