【秘話】なぜアステラスは米国初「更年期薬」に成功したのか
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「ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)という治療薬は、ホルモン補充治療が最も有効とされています。
ただ、患者さんの中には乳がんのリスクについて心配したりする声があったり(これは適正な患者に適正に使えば有効だというお話しを第一話でしています)、実際にがんの治療中で使えないという悩みもあった治療法でした。
そこに日本のアステラス製薬発の医薬品が突破口を開いたというのは、もっと注目されてもいいニュースだと個人的には思っています。
また、この医薬品の種が瀕死のスタートアップからもたらされたというストーリーも非常に面白く、アラン・パルトゥーンスさんのお話を前のめりに聞きました。
また、これは将来の遠いお話ですが、子宮内膜症の治療薬として研究していた化合物について、その可能性もこれから残されているのではないかとアラン・パルトゥーンスさんはお話ししていました。mRNAワクチンもそうですが、創薬スタートアップの多くは資金切れで「瀕死」の状態になっているように見えます。そのなかで可能性を見抜けるかが大手の1つの優位性になるのではという気がします。
ちなみに、昨日の記事に少し出てきた菅原医師はKBSの卒業生です。
https://www.kbs.keio.ac.jp/graduate/mba/voices/mba-043.html創薬について書いてきたので、興味深く読めました。
ただ、以下の点が記事で説明されていないので、続報が読みたいなと思いました。。
①ニュートン・バイオキャピタル(ベンチャー・キャピタル)が果たした役割がよくわかりません。オゲタに出資というのは、いったいいくら出資し、そして株式の何パーセントをもったのでしょうか?
② 結局このオゲタというベンチャーはアステラスに売られるわけですが、なぜ、この「更年期薬」の権利だけを売らずに、大学の研究者が始めた会社をまるごと売ったのでしょう? ①にも関係しますが、ベンチャー・キャピタルがマジョリティーのストックをもっていて、その出口戦略としてここで利益を確定したということでしょうか?
③ この「更年期薬」であれば、治験規模が70人程度でいい、とありますが、ほかの図ではフェーズ3までやったことになっています。FDAの審査ではすくなくとも比較試験で統計的に優位な数の被験者数がなければ、そもそも申請をうけつけないように思います。どういうことなのか。
以上の点、この話の実はとても大事な点のように思います。