7月の米就業者、18万7000人増=失業率は3.5%に改善
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非農業部門の雇用者数こそ18.7万人増と予想(20万人増)を若干下回りましたが、失業率は3.5%へ低下(予想3.6%)しており、平均時給の伸びも前月比+0.4%、前年比+4.4%と予想(それぞれ0.3、4.2)比、上振れです(前月の実績とは同じ)。総じてみて賃金インフレに警戒を要する内容で、依然として7月利上げを最後とみるのはまだ時期尚早です。とは言え、一昨日のADP雇用報告ほどのインパクトもなく、株、債券、為替市場とも比較的冷静な反応です。(日本時間21時45分現在)
雇用者数は7月が市場予想を下回ったほか、5~6月が合計49000人の下方修正となりましたので、やや弱めの数字と言えますが、一方の失業率3.5%は、依然として約50年振りの低水準圏内にあります。人手不足は続いています。
8月3日に公表された4-6月の米労働生産性は年率+3.7%上昇。この統計が信頼できるとすれば、賃金は生産性と物価の上昇におおむね見合っているので、次回FOMCは利上げが見送られる可能性が高い。#米雇用統計