藤井聡太名人が王座挑戦権獲得 将棋界初の全8冠制覇懸かる
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いよいよ、王座挑戦へ。
将棋のタイトルは8つありますが、新聞社が主催(日本将棋連盟と共催)になっているケースが多くあります。
王座戦の主催は日本経済新聞社と日本将棋連盟。
ちなみに、藤井聡太王将と羽生善治九段の対局で盛り上がった王将戦の主催は、スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社・日本将棋連盟でした。
対局の行方は、主催やスポンサー企業にとっても大きな問題です。紆余曲折あり当初の理念からはかなりかけ離れた状態で8つ目のタイトル戦が出来てから、タイトル総なめが7冠から8冠に変わった。その最初の可能性を持った方が今の藤井名人なわけで「史上初の」という形になるわけだが、藤井名人の凄さは論を待たないとしても過去と比較して、ということがし難くなった気がするのは私だけでしょうか。
王座戦はそのままやるとして、叡王戦は本来の理念に戻してAIとの対決を見たい人もいると思いますよ。藤井名人が現役最強のイメージは持っている人が多いわけで、本当に敵になるのは実はAIだった、なんてことも有りうるわけです。
将棋に限ることでは有りませんが、1対1の対決を念頭にした代物や個人戦競技の場合、(等しく)才長けた者が2人いて初めて伸びていきます。そうした役割を用意できないと、伸びるものも伸びなくなる等の危険性は考えるべきです。(他の競技でそうしたことにより才を伸ばせなくなったトッププロは色々います。)そして、現役のトッププロにそうした役割を用意するのが仮に難しいなら、それをAIにやらせるというのも大事な観点でしょう。
そうした「対する才」の登場が遅れると、本当にいっとき敵無しだった孤高の存在で終わってしまいかねません。
忘れてはなりません。藤井名人が出てくる直前の日本の将棋界は本当に下火であったということを。取り組みの正当性が疑われる事案も発生し、もう人気は決して回復しないだろう位にまで思われていた節があったということを。
藤井名人が出てこなかったら本当に業界全体が縮小して果てた可能性さえあったということを。
世の焦点は「いつ」8冠に届くか、という1点かとは思いますが、それで終わってはならない、という点も大事です。