犯罪に走る人には、"悪の遺伝子"がある? | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン
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年初に「経済セミナー」(日本評論社)で、行動遺伝学者の安藤寿康先生と労働経済学者の川口大司先生と「人間の遺伝子を決めるのは、遺伝子か環境か」という対談をしました。その中で、安藤先生がおっしゃったことは「行動遺伝学の基本として、遺伝で決まっているものは何もない。同様に環境で決まっているものもほとんどなく、ほとんどの場合どちらの要因もある」ということです。その安藤先生に勧められた本としてティム・スペクターの「双子の遺伝子―エピジェネティクスが2人の運命を分ける」という書籍があり、一卵性の双生児の比較によって、遺伝と環境を分離して議論しようとしている良書で、この本の第6章は「悪の遺伝子ー虐待の世代間連鎖はとめられないのか?」というものですが、こちらでもやはり反社会的行為や虐待に対する遺伝の影響は少なくないと指摘されています。私がこの本の中で印象に残ったのは、遺伝子の悪影響を相殺できるような政策として、幼少期に家庭訪問などを通じた家族への介入政策は効を奏しているというものです。最近の学校は、個人情報を保護するということに非常にセンシティブで、家庭とあまりかかわりを持とうとしませんが、学校と家庭は、緊密に連絡を取りつつ、情報を交換することがどうしても必要なのではないかと思います。
遺伝子うんぬん以前に「因果とは何か」で刑法学者はずっと議論しています。所謂「決定論」と「非決定論」。決定論に立つと、すべての行動は因果によって決められていたことになるので、人の作った刑法で罰することに正当性が無くなります。そして多くの学者が決定論者だという矛盾も。私がバカ学生時代に唯一興味深く受講した分野でした。
遺伝による傾向は有ると思います。
しかし脳の成長というのが有るそうです。
生活の中で辛抱したり、我慢したり、挑戦したり、色んな体験をすると、脳が成長するらしいです。人間の身体は複雑です。
そんなに単純に判断出来るものでは無いでしょう。