【激戦】新生ツイッター"X"が狙う「万能アプリ」の行方
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Xへのブランド名変更で、本社の看板かけかえが問題になったり、X Japanとの商標が衝突したりと、話題が尽きない今日この頃です。一方、マスク氏はそんな些細なトラブルを無視し、everything appの実現に向けたタスクをこなしているとう感じですね。
スーパーアプリは、モバイルファーストで発展してきた発展途上国から生まれた概念で、いわゆるリープフロッグ現象と見なされています。さらに、記事にもあるように、一つの企業に依存することを好まないというアメリカ人の文化的傾向も、スーパーアプリの普及の障壁のようです。
これまで、マスク氏の発言を単なる野望だと思っていましたが、突然スマートフォンのアイコンが変わり、実現可能な雰囲気を感じ始めました。これまで、金融、AI、運輸、宇宙と様々な事業を立ち上げてきたマスクだけに、スケールの大きい超スーパーアプリを実現できるかもしれません。
考えてみると、Twitterはほぼアメリカと日本のローカルSNSですから、アメリカでスーパーアプリを展開するにはちょうど良い規模かもしれませんね。ただ、そうなった場合、日本のユーザーが取り残されるのでは?と心配です。米国にはスーパーアプリとして成功している事例もあります。それはTwitterの創業者ジャック・ドーシー氏が創業したBlock(旧Square)の消費者向けアプリCash Appです。月間稼働ユーザー数は5,000万人を超え、送金、決済、BNPL後払い、投資(単元未満株、ビットコイン)、そしてローンなど多様な金融サービスを揃えています。
こういう成功例をマスク氏はみながら、これを凌ぐスーパーアプリを考えているのでしょう。BusinessWeekだったかEconomistだったかの記事では金融規制が州ごとで異なる点が障害として挙げられていましたが、Chaseなどは全国展開しているわけなのでできないことはないはず。何年かかるかわかりませんが、マスク氏の次の「野望」としてふさわしいと思います。あくまで、テスラがこの先も順調にいけばですが。