トヨタの1Q営業益1兆円超、市場予想上回る-株価終値で最高値
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1Q営業利益は1兆円前後は出ると考えられてきたので、予想よりも少し良い。営業面の増益要因がすごい。これは、北米の事業環境が非常に恵まれ、そこで30%以上出荷台数が増大えた。北米のリセッション懸念は後退しているが、しかし、今の販売の好環境(値上げをしてもよく売れ、インセンティブもそれほどかからない)がどこまで持続できるか。秋以降は少し悪化傾向だろう。
それよりも、中国利益は既に前年比で3割減益となった。ここで踏ん張れるのか、更なる悪化があるか、今年度はここが最大のリスク要因である。循環的にも構造的にも悪化方向にある自動車会社の株を高値で追っていくためにはバブルの理論が必要だろう。1Qで、経常利益の進捗率46.6 %(前年の同期30.6 %)純利益の進捗率は50.8%です。第一四半期で通期計画の半分近く業績が進捗していますので、良い決算の着地です。トヨタの決算は常に慎重ですので「上方修正はなし」ですが、今後が更に期待できる決算でした。車体の価格改定で3250億円、生産増で3050億円、円安で1150億円利益プラス。
そりゃ、クルマがやっとつくれるようになり、足下の業績がよければ株価は上がる。元々低いんですから。
しかし、トヨタも含めて今の日本の自動車業界にとって重要なのは10年後です。