エクソンとテスラなど自動車メーカーが協議、リチウム供給で-関係者
Bloomberg.com
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今後、EVについては2大市場である中国とアメリカが完全にブロック経済化を進めていきます。
米国がIRA(インフレ抑制法)の一環で発表したEV優遇税制は、米国での現地生産(車両、電池とも)に加えて、電池部材で中国産材料の使用を禁じているからです。
足下でリチウムの価格は急落していますが、今後EVの生産が急拡大していくと再高騰する可能性も高いですし、アメリカで販売する際に中国から輸入した電池部材を使えなくなると、今回のような動きは当然出てくるでしょう。
この問題は日本メーカーにとっても極めてクリティカルです。BYDを含めてEVメーカーがひしめき合う中国に加えてアメリカでも売れなくなると本当に大変なことになりますから。いまはリチウムだけですが、ブロック経済化が進むと北米生産車に中国製部品が使えなくなっていきますね。
北米市場のウエイトが大きい日産やホンダは、調達先の脱中国を急ぐことになる。しかしベトナムやフィリピン製の部品を使う日産やホンダを、中国の人は買うだろうか。ブロック経済化は結果的に両社の中国市場からの撤退を招きそうで、引き続き注目です。