JICが新ファンド組成、上場スタートアップなどに投資-400億円規模
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注目のコメント
三井住友フィナンシャルグループのファンド設立ニュースの際にもコメントしましたが、レイターステージのリスクマネーは日本のスタートアップ・エコシステムに欠けた要素の1つです。
レイターで巨額のリスクマネーを提供する投資家が出現しない限り、未上場で資金調達できない以上、スタートアップ側は上場を選ばざるを得ません。
これではいつまで経っても「スモールIPO問題」「上場ゴール問題」は解決しようがありません。
必ずしも早期IPOが良くないわけではありませんが、スタートアップにとっては複数の選択肢が増えるに越したことはないでしょう。
シード・アーリー期とレイト期ではベンチャー投資の性質も異なります。JIC新ファンドがレイターステージのリスクマネーの呼び水となることを期待します。上場スタートアップも投資対象とのことで、こういった後半部分を長く支えられるファンドが出てくるのは、スタートアップ自身にも、他の投資家にもありがたいと思います。
じっくりと時間をかけるビジネスもしやすくなります。これは当初から計画していたものだったので、ようやく発表できる段階になったという感じです。ちょうど先日、JICの方から直接お話を聞いたのですが、民間だけではリスクマネーの供給が手薄なレイター〜ポストIPOを、官民ファンドが先頭に立って道を切り開いていかなければいけないという強い気持ちをお持ちのようでした。
ファンド設立について:https://www.j-ic.co.jp/jp/news/pdf/20230731_JIC_PressRelease.pdf
記者会見資料:https://www.j-ic.co.jp/jp/news/pdf/20230731_JIC_Presentation.pdf