長期金利、一時0.605% 9年ぶり高水準、政策修正で
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注目のコメント
金利上昇恩恵のはずの銀行株が上昇していないところを見ると、マイナス金利解除まではいかないと見る投資家が多いのかも。
今のところ、株式市場を見る限り、この程度の金利上昇に超悲観な投資家は少なそうですね。現在、為替ヘッジコストが高騰しており、ヘッジ付き外債は逆ザヤです。また、生保は2025年からの新しい資本規制への対応から外債に消極姿勢です。それだけに、日本の機関投資家による円債需要は非常に強いものがあります。現在、日本の投資家の目線は0.7%程度とされ、一旦はその辺りで金利上昇に歯止めがかかると思われます。ただ、問題は一通りの買いが一巡した後ですね。特に、債券市場もグローバルに共振しますから、海外金利に上昇圧力が加われば、円債利回りも同調します。
日銀が今回の柔軟化措置により「機動的に」対応できると書いていたとおり「臨時オペ」が入ったようです。このことを確認できただけでも有意義な一日でした。
今後もしばらくは「市場の自由な金利形成に委ねる日銀」と「機動的に対応する日銀」の2つのキャラの使い分けが行われる中で、長期金利の落ち着きどころを探る展開が続くのでしょうか。