アプリの9割に「ダークパターン」、消費者を欺く画面デザイン…国内の規制は遅れる
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選択しているユーザー
9割と聞くと驚くかもしれませんが「解約したくても解約ページが分かりづらい」なんかもダークパターンの一つです。解約するデメリットを強調したり、決定ボタンとキャンセルボタンの位置を逆にしたり。
事業者側からするとどうしても気軽に解約させたくないという心理が働くものですが、逆に解約時の体験=サービスとの最後の接点を良くすることで、再びユーザーになってくれたり、「自分は合わなかったけど良いサービスだよ」と紹介してくれたりするので、そこもちゃんと「UX」として考慮しようという動きも少しずつですが増えてきています。
注目のコメント
仕事柄、ダークパターン設計に関わってきて、結構真剣に、みなさんがご存知のサービスで「事前選択」のUI停止について検討したことがあります。
詐欺とまでいかないものであっても、みなさん快く思わないのは明快なブランドリスクですが、数字のうえでは、本流を堰き止めて支流を作ってそれを本流に育てられるくらいのことをしないといけないので、かなりの意思が必要です。
ただ、やめられないにせよ、同じくらい簡単に解除できる仕組みを入れれば、多少挽回できるか、好意を持ってもらえるはずなので理はあります。このあたりをかちっと規制した上で、それ以上の工夫をUXでやっていこうよ、は出来るのではないかと思います。
プラットフォームも出稿主も止められないゲームという意味では、囚人のジレンマ?よくない睨み合いですよね。
今は広告出稿主として、サイト設計によっては非常に×が押しにくく体験が悪くなりがちなインターステーシャル広告は避けるようにしています。
ですが、広告出稿主が意思を持って止めない限り出稿しちゃう設計じゃないかと思います。意思表示しないならyes、そういうとこですよね。
しかしこのダークパターン設計の総経済学はおいくら程なんでしょう。相当大きそう。グレーとダークの線引きも必要ですね。
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手法別では、勝手に定期購入が選択されているなどの「事前選択」(55%)、何度も広告が表示される「繰り返し」(43%)、偽のカウントダウンなどで購入を急がせる「 翻弄ほんろう 」(16%)などが目立った。残念ながら、デザインやマーケティングのセラー本の中にも明らかにダークパターンを推奨し、稼ぐ秘訣であると謳っているものが数冊見受けられます。ああ、人を騙すことに抵抗がないんだなぁ、カスタマーを手のひらで転がしている気分なんだろうなぁとも思います。
実際、ダークパターンを駆使すれば、売り上げ数億円は上がってしまっているのが実情で、対策には事業者への規制もさることながら、消費者教育を強化すべきでは無いでしょうか?