日銀、大規模金融緩和の修正決定 長期金利1%まで上昇容認
コメント
注目のコメント
理解するのが難しい内容ですが、注目したいポイントは2つあります。
1つは、24年度のCPIインフレ率見通しを前回展望レポートの2.0%から1.9%に引き下げ、物価安定目標を下回る数値にしたことで、金融緩和の持続性を高めるための「大義名分」を維持したことです。
2つ目は、連続指値オペを利回り1.0%の水準のところに設定し直した点です。たとえれば、隣国との国境紛争を抱えた国が、国境からかなり下がった、国土面積の5%を失った辺りに絶対的な最終防衛線の陣を構えながら「ウン、でも、国境を越え調子に乗って進軍してきたら、機動的に反撃するので、注意しな!」と言われているような感じでしょうか。リリースでは「長期金利の変動幅は「土0. 5%程度」を目途とし、長短金利操作について、より柔軟に運用する。」とある。
この柔軟の意味合いを、午後の会見で、総裁は説明されるのだと思います。物価見通しが引き上げられているため、タカ派に転じるのかもしれない。
そういったところで、マーケットも掴みあぐねており、ドル円は乱高下気味。午後の会見での総裁の発言を、外国人投資家がどう理解しますか。記事は読まずに日銀のリリースを読むことをすすめたい。「緩和の修正」はミスリード。リリースでは、言葉をていねいに選んで「金融緩和の持続性を高める」とはっきり打ち出しています。
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/k230728a.pdf