生成AIで広告会社の組織激変 サイバーエージェントや電通、博報堂
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生成AIの影響を大きく受けるのは広告代理店以上に、その制作を請け負っている制作会社やプロダクションなのかもしれません。
広告物の形態は大きく、
・広告コピーなどの文章類(一次元クリエイティブ)
・グラフィックや動画などの画像類(二次元クリエイティブ)
・ノベルティなどの立体物類(三次元クリエイティブ)
に分けて考えられます。
現時点での生成AIは、その質は別として、文章類・画像類、また立体物類の一部(設計図など)を担う力を備えつつあり、広告物の広い領域をカバーしつつあることが見えてきます。
生成≒クリエイティブに近い概念であることから、もともと広告製作と生成AIは相性が良いわけですが、その制作の多くは大手広告代理店の下請けにあたる制作会社が請け負っている状況です。
こう書くと"制作会社の仕事が奪われる!"的な話になりがちですが、むしろ制作業務の効率化、スピード向上、生産性の向上などによるプラス効果の方が大きいのではないかと個人的には思っています。
と言うのも、広告は単に量を作ればよいというものではなく(その類の広告もありますが…)、売れる広告、見られる広告、クリックされる広告であるためには、やはり戦略性と企画力が必要で、そこに割ける時間が制作会社においても増大することに貢献し得るからです。
効率化の結果としてクオリティの向上に繋げていくようなAIの使い方が、企業の競争力につながっていくのではないでしょうか。成功報酬に変えるというのは、劇的なビジネス変革ですね。効果測定とセットでないと出来ません。ネット広告は効果が測りやすいから変えられたのだと思います。同時に徹底的なデジタル化で人件費に依存しづらいコスト構造を実現したこと。さらには効果予測AIで事前に見積もりできることも成立条件でしょうか。
コスト積み上げで価格決める業界がほとんどですが、次の成功報酬型への移行がどこかが気になります。新しい技術や考え方は今までやっていることの改善にももちろん役立つんですが、1番インパクトがあるのは何かに置き換わってしまうこと。
固定コストが変わるなら売り上げの取り方変えることも当然考えられます。しかも成功報酬だから安いとは限らない。むしろ、成果報酬に変えて広告主が払うコストは増えるかもしれませんよ。それでも広告主は成果報酬を選ぶ人もいるでしょうけどね。
"サイバーエージェントは顧客企業から受け取る報酬体系を一変させた。前払い式だった報酬体系を、広告効果が確認できた場合に支払ってもらう後払いの成功報酬型へと変えた。"