大塚家具、大塚久美子社長が激白!「すべて話します」
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経営者として、「すべて激白」しなくてもいい時がある。大塚家具の経営者の方々は双方、メディア取材で感情的になっているように見える。
私が一昨年、日経新聞の一面やNHKで報道されるほどやらかしてしまったときには、社長の私のインタビューを取ろうと、日経ビジネス(「敗軍の将が語る」)や週刊ダイヤモンドがすぐに取材に来た。「アブラハムの言い分を世に伝える意義があるのです!あなたの味方です。」と囁いてくる。もちろん私はそれに乗ろうとしたが、親身な周りの人たちが私をねじ伏せて必死に止めてくれた。
渦中の当事者は自分の言い分を伝えたい。委任状闘争もあり
大衆株主を味方につける必要もある。だからメディアの取材に応じて、
世に問いたくなる感情は分かる。
しかし「渦中に公に口を開くのは、得るものよりも失うものが多い」という先人たちの知恵もある。
煽る観衆たちも、報じるメディアも、誰も後で責任はとらない。
流されず、「社員」や「顧客」など、「本当の味方」を大切にしたい。コーポレートガバナンス、事業承継、公開企業のあり方、オーナー社長の保有株式の管理など、会社を取り巻く多様なトピックに関わる話題ですが、一番気になるのは取締役会のあり方。記事を読む限りでは機能していたとは考えづらいですね。
日本で取締役会をきちんと機能させる上で、リアリティーのある最善策は、株主がより積極的に代表訴訟を起こすことだと思っています。まともに善管注意義務を果たしていないと取締役個人が訴えられるということが明らかになれば、強烈な緊張感が走ることでしょう。役会がシャンシャンでは済まなくなる。
株主からの不当な搾取を防ぐためにも、健全なアクティビストがもっと現れればいいと思います。めちゃめちゃ嫌われそうだけど。会員登録しないと読めない記事なので申し訳ないが、大塚久美子社長の心情が読める良記事なのでピック。
個人的には、これは親子げんかでもなく、経営戦略の違いでもないように感じている。この記事を読みながら思い出したのは、イギリスで元オリンパスのマイケル・ウッドフォード氏のお話を伺った時のこと。彼は日本を愛していたし、オリンパスの将来を考えていたのは間違いないが、しかし事を急ぎ過ぎ、正しいことを貫き過ぎて結果的に混迷を招いた。
私は大塚久美子社長の戦略の筋は良いと考えるし、おっしゃることは間違っていないと思うが、果たしてこうした方法が良かったかどうかはわからない。結果的に企業価値を大幅に毀損する結果となった原因は両者にある。いわゆる欧米的に物事を進めることは、日本の伝統ある企業では、正しいとしても間違っていることがある。